Moto 360を充電クレードルに装着するとこんな感じ。かなりスマートに充電できますし、充電に方向性もないので、どちら側を上にしても充電することが可能です。
僕が数週間ほど利用した感じでは、Moto 360のバッテリーは普通に使っていれば、丸1日は持つ感じですが、丸2日は厳しいくらいのバッテリー性能なので、毎晩充電する癖を付けておけば、バッテリーを気にせず使えます。
モトローラもその辺の事情をよく分かっているようで、充電の簡単さに力を注いだとことが伝わってきます。
ちなみに、この写真では、ベルトを留めた状態で充電をしているので、かなりすっきりした感じで充電できてるように見えますが、実際にはバックルを外した状態でクレードルに置くと思うので、もうちょっと設置場所のフットプリントも増えますし、この写真ほどきれいに収まらないです(笑)。
僕は、このMoto 360を手に入れる前に、Android Wearデバイス第1弾、LG製の「LG G Watch」を使っていたのですが、最初にMoto 360を手にしてすごい良いなと感心したのが、この皮ベルトです。
この皮の質感や、やわらかさ、軽さなどが絶妙で、最初に持った瞬間からLG G Watchとの質感の違いを実感しました。
実際、LG G Watchを使っていた時は、ゴム製のベルトが汗をかいたりすると、装着時に不快感を覚えたり、ノートPCのキーボードをタイプしているときに、バックルがパームレストに当って打ちにくくなったり、装着時の違和感に慣れるまでにしばらく時間がかかりました。でも、Moto 360は初日から違和感がなく使えました。
バックルの位置も絶妙に調整されているのか、ノートPCの打鍵時に違和感を覚えることはありませんでした。
この感覚は僕だけなのかなと、Moto 360を持っている友人数名にも同様の質問をしたら、皆「気にならない」と言ってたので、絶妙にデザインされているんだと思います。
ということで、ちょっと遅めのMoto 360開封リポートになってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
発売前から日本でも注目度が高く、発売を心待ちにしているユーザーも多いなかで、特許問題で日本での発売が難しいなどの話もあり、もどかしい思いをしている人も多いと思います。
今回の開封リポートで、Moto 360が現状のスマートウォッチの中でトップレベルの完成度の高い製品になっていることが感じていただけたかと思います。
実際に筆者もLG G WatchとMoto 360を両方使ってみて、Moto 360の完成度の高さは、頭1つ抜けてるなと感じました。
Android Wearデバイス第2弾でこのクオリティの製品がリリースされるとなると、まだまだスマートウォッチの進化に期待できるなとワクワクしてきました。
円形ディスプレイを採用した見た目のデザインのよさだけでなく、皮のベルトの質感や、微妙な重量差、本体の頑丈さなど、1つ1つの細かい点が、トラディショナルな時計と比較しても十分なクオリティを実現しているというのが素晴しいと思います。
実際、僕自身、1週間ほど母艦となるAndroidスマホを持たず、Moto 360単体(つまりほぼただの時計状態)で使ってみても、十分便利だなと実感できたほどです(驚)。
本来、スマホと連携しなければ、基本的にはただの時計なのですが、Android Wearの場合、時計側でAndroid OSが動いているということもあり、端末単体でできることが比較的多いのがメリットです。
例えば万歩計。通常のウェアラブルデバイスだと、単体で歩数の計測はできても、実際にそのデータを見たり、統計情報を確認したりするには、スマホなどの母艦が必要になると思いますが、Moto 360の場合、時計単体で、歩数を確認したり、1週間分の履歴を一覧したりすることができ、それだけでもかなり便利に使えます。
基本的にはスマホと連携して使う前提とはいえ、単体での動作に自由度があるというのは、実は重要な差別化になるのではと今回実感しました。
Android Wear自身の機能や使い勝手については、以前レビュー記事を書かせていただいたものがあるので、そちらを参考にして頂けると幸いです。
2015年にはAppleもApple Watchを投入し、ますます盛り上ることが予想されるスマートウォッチ市場で、スマホの時とは逆に、Appleにかなり先行して製品をリリースしたGoogle/Android陣営が、このアドバンテージを保ったまま進化し続けるのか、それとも後発になるApple Watchが画期的なアイディアで追い抜くのか、興味深いです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.