非スマホ層の買い換え狙う「freebit mobile」 フランチャイズ展開や“創れる料金プラン”も(2/2 ページ)

» 2014年11月17日 20時19分 公開
[村上万純,ITmedia]
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フランチャイズ展開で実店舗を全国に拡大

 現在freebit mobileの販路は、オンラインショップ、直営店の「ATELIER」、移動式店舗「STAND」、テレビショッピング、企業向けの「パートナープログラム」などがあったが、今後は店舗のフランチャイズ展開を行うことが明かされた。11月17日よりパートナー企業を募集する。

photo 実店舗スタッフの衣装

 同社の移動式店舗STANDを提供し、契約後最短2カ月で店舗をオープンできるという。店舗運営に際してモバイルの知識や経験は必要なく、初期費用は設置コストと指導コストを含めて600万円から。同社が培ってきたノウハウをパッケージ化し、店舗内装やスタッフの衣装など含めてトータルでのサポートを行う。「2015年度末までに300店舗の展開を目指す」と石田氏は展望を語った。

非スマホ層は料金プランを自ら“創る”ことができるのか?

 フランチャイズ展開や基本サービスの大幅アップデート、スマホ-PC間の即時同期など盛りだくさんの発表会だったが、気になったのは、アプリ上で自由に料金プランを創ることができる新サービスの「マイプラン設定」(12月1日リリース)だ。

photo 「マイプラン設定」

 サービス利用開始前に料金プランを決め打ちする大手キャリアと異なり、契約後にアプリ内で「アプリごと」「1日単位」「1カ月単位」「手動」などで高速通信と通常速度の通信の使い方を選べる柔軟さが魅力。300円/1Gバイトの高速チケットを購入したユーザーが、1日33Mバイトずつ使い、それを使い切ると自動的に500〜600kbpsの通常速度での通信を利用するなどの使い方ができる。だが、フリービットがリーチしていく非スマホ層には「自ら選ぶ」という行動はややハードルが高いようにも思える。

 それを裏付けるように、石田氏は「PandAユーザーは、SIMという言葉も知らなければ、端末スペックも気にしない。アーリーアダプター層にオススメされて契約をする傾向がある」と話している。

 プランの設定はワンタッチで行えるようになってはいるものの、サポート体制を含む「モバイルライフサービス」の提案をもくろむ同社としては、いかに「ユーザーに考えさせない」サービスを提供できるかが競争に勝つ鍵の1つになってきそうだ。

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