「OCN モバイル ONE」を提供するNTTコミュニケーションズは、既存のデータ通信サービスに加えて、音声通話に対応するプランを開始した。利用可能なデータ通信量については既にOCN モバイル ONEで提供中のデータ通信専用プランと同等で、データ通信専用プランに月額700円を加えると音声通話が利用可能になる。最も安いプランでは1600円で通信量が2Gバイトだ。
サービス | データ通信 | 音声通話対応 | ||
---|---|---|---|---|
項目 | 月額料金 | 容量シェアSIM | 月額料金 | 容量シェアSIM |
70Mバイト/日 | 900円 | 1枚追加ごとに450円/月 | 1600円 | 1枚追加ごとに1150円/月 |
100Mバイト/日 | 1380円 | 2080円 | ||
2Gバイト/月 | 1100円 | 1800円 | ||
4Gバイト/月 | 1450円 | 2150円 | ||
7Gバイト/月 ※500kbps |
1800円 | 2500円 | ||
050 plus月額料金 | 150円 | 無料 | ||
OCN モバイル ONEのサービスの特長は、1つの契約でデータ通信量を分けて使える「容量シェアSIM」に対応している点。音声通話対応サービスでも、容量シェアSIMの利用は可能だ。データ通信専用契約の場合、容量シェアSIMの料金は450円/1枚となっており、音声通話プランで契約した場合は1150円/1枚と、基本料金と同じく700円/月が加算される。
また、OCN モバイル ONEの音声通話対応プランを契約するとVoIPサービス「050 plus」の月額料金300円が無料となる。OCN モバイル ONEの音声通話対応プランでは転送電話にも対応しているため、例えば海外旅行や出張中は通常の携帯電話の電話番号宛の着信を050 plusに転送設定すると、国際ローミングの料金を支払いせずに普段使っている090/080/070の携帯電話番号を使って050 plusで着信を受ける――という使い方も可能だ。
この場合、OCN モバイル ONEの通常の通話料金である30秒ごとに20円の料金が発生するものの、SIMフリーのスマートフォンと滞在先のエリアで使えるデータ通信対応SIMカードがあれば、国際ローミングと比べて格安の料金で普段使っている電話番号宛の着信を受けることができるようになる。
通信量無制限のプランを提供するNTTぷららとU-NEXTが、相次いで通信設備の増強を発表した。その回数だけに注目してもあまり意味は無いが、ぷららは11月に2回の設備増強を行い、うち1回は12月予定であったものを11月28日に前倒しして実施している。設備増強後、3日間限定で契約事務手数料(通常、税込3240円)が無料になるキャンペーンを行うなど、積極的な設備増強とユーザー数拡大のための姿勢が現れている。
11月1日より「LTE使い放題プラン」を開始したU-NEXTも、11月に1回、12月に2回の通信設備増強を行うと発表。こちらも利用者数の拡大に合わせた通信設備の増強が行われている。
ぷららおよびU-NEXTの2社に続き、日本通信が速度制限の無い容量無制限プランとして「b-mobile SIM 高速定額」を12月12日より提供することを発表。料金は通信量無制限プランの中で最安となる月額1980円(税別)だ。音声通話対応の場合は、別途800円が追加され合計で2780円からとなる。
データ通信量無制限プランでは最安となるプランを発表した日本通信だが、他社よりも安い価格で通信速度制限を行わずに、どの程度の実効速度で利用できるのかはサービス提供開始後の状況を注視したい。
サービス名 | ぷららモバイル 定額無制限プラン |
U-mobile LTE使い放題プラン |
日本通信 b-mobile SIM 高速定額 |
---|---|---|---|
提供開始日 | 2014年9月1日 | 2014年11月1日 | 2014年12月12日 |
月額料金(税別) | 2780円 | 2480円 | 1980円 |
音声通話対応 | 非対応 | +500円/月 | +800円/月 |
通信速度 | 最大3Mbps | 制限なし | 制限なし |
ドコモのMVNO各社が提供するサービスでは、通信速度の理論値は下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsとなるため、一見すると“ドコモと同じ速度”で利用することができるように見えるが、実際の通信速度はドコモと同一では無い。またMVNO各社の間でも実効速度が異なっているため、契約にあたっては既存の利用者からのクチコミなどを参考にすると良いだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.