最後に2台持ちの場合を想定してみた。組み合わせは、スマホがiPhone 6 16Gバイトモデル、タブレットがiPad Air 2 16Gバイトモデルという場合。iPhone 6の総コストは前回のiPhone料金比較を参考に、MNPの割引と下取りありの金額を、またiPadも下取りありの場合とした。
キャリア | 料金プラン | iPad Air 2端末代 | データ料金合計 | iPad下取り価格 | iPad総コスト | iPhone総コスト | 2台持ち総コスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ドコモ | カケホーダイ&パケあえる+2台目プラス | 9720 | 6万4800円 | -2万1600円 | 5万2920円 | 12万8520円 | 18万1440円 | 2台で月2Gバイト |
au(1) | カケホとデジラ+ゼロスタート定額 | 1万2120円 | 1万2096円〜14万2800円 | -2万2000円 | 2216〜1万8680円 | 12万8520円 | 13万736〜23万7200円 | iPadのみで月0G〜7Gバイト |
au(2) | カケホとデジラ+はじまるデータシェアキャンペーン | 1万2121円 | 8万1648円 | -2万2000円 | 7万1768円 | 12万8520円 | 20万288円 | iPadのみで月7Gバイト(2Gバイト) |
au(3) | カケホとデジラ+LTEデータプリペイド | 7万3200円 | 3万8880円 | -2万2000円 | 9万80円 | 12万8520円 | 21万8600円 | iPadのみで月1Gバイト |
SBM(1) | スマ放題+2台目データシェア | 1万2123円 | 6万4800円 | -2万2800円 | 5万4120円 | 12万8520円 | 18万2640円 | 2台で月2Gバイト |
SBM(2) | スマ放題+iPadセット割 | 1万2124円 | 3万2400円 | -2万2800円 | 2万1720円 | 16万4520円 | 18万6240円 | 2台で月5Gバイト |
最安は「au(1)」のプラン。iPhoneが「カケホとデジラ」、iPadが「ゼロスタート定額」。前述の通り、iPadは2段階定額なので下限が安く、またiPhone側の安さが効いている。
しかしモバイル通信をよく行うのなら、シェアであっても5Gバイト以上のプランを選びたい。そうした意味での最安は「ソフトバンク(2)」で、2台持ちでも24カ月間の総コストが18万円台だ。iPhoneは「スマ放題」、iPadは前述の「iPadセット割」を選んでいる。iPhoneのデータ定額が「標準(5Gバイト)」になるものの、iPadだけでなくiPhoneにも割引があり安い。
iPadに7Gバイトのプランを選びたいのなら「au(2)」にも注目だ。iPhone「カケホとデジラ」と、iPad「はじまるデータシェアキャンペーン」の組み合わせで、2台合わせて24カ月間で20万円台。データ容量はiPhone側が月2Gバイト、iPadが月7Gバイト。もっとも前述の通り、本サービスが始まるとiPadは月2Gバイトになる。
他のプランを見ると、ドコモは選択肢がなく、データ容量をシェアするプランだが、それでもドコモのiPhone(テザリング)とWi-Fi版の組み合わせより安いので、検討の価値はある(もっとも旧機種を中古で売れば、Wi-Fi版が当然安い)。
プリペイドプランと組み合わせた「au(3)」は、結局21万円を超えている。現状では端末価格の割引や下取りがないのが痛い。ただし前述の通り12月から、iPhoneのデータ通信量を分け合える「データシェア」の適用が始まった。
最後にWi-Fi+Cellular版を選ぶにあたって、どの組み合わせがどんなユーザーに向いているのか、まとめてみよう。
ほぼauとソフトバンクの料金プランが並んだが、モバイル回線の「データ容量をどれだけ使うか」で選ぶプランは絞られる。
またドコモのプランは「最安」では選びにくいものの、「ドコモから離れない」という人は、データ容量を選ぶだけで良く、分かりやすい(悪く言えば選択肢がない)。
少しでも節約を、と考えているのなら、auのプリペイドプランで1台持ち、あるいは2台持ちで2段階制を選び、データ容量を節約する使い方を検討したい。
SIMロックフリーのiPadもあるが、MVNOの格安SIMと組んでも、本体価格が高いだけに24カ月で見ると節約になるとは限らない。だが格安SIMは安いプランが豊富にあるので、通信速度やデータ容量次第でコストを抑えることも可能だ。
ほかにもモバイルWi-FiルーターとiPad、ガラケーとiPad、家族で複数人とのシェアと、組み合わせはまだまだあるが、「安さ」だけでなく、iPadの利用シーンをイメージして料金プランを考えると最適な選び方ができそうだ(筆者は結局Wi-Fi版でいい、という結論になってしまった……)。
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