最後にいくつか自撮り絡みの面白い機能を紹介したい。まずはGALAXY Note Edge。高画質なメインカメラで撮影できる「メインカメラ自分撮り」という機能がある。で、どうするかというと、顔認識機能と組み合わせるわけだ。あらかじめ顔がどの辺に検出されたら撮影するかを決めておき、メインカメラを自分に向け、顔がその位置になるよう角度を調整すると、ちょうどいい場所で自動的に撮ってくれる。オリジナルアイデアではないが(モルフォが顔認識機能を使った「Morpho Self Camera」というアプリを出している)、なかなか面白い。
デュアルカメラ機能(Xperia Z3では「フェイスインピクチャー」)は各社が取り入れてよい機能かと思う。なかなか面白い。フレームやその位置も選べるが、とりあえずこんな感じ。
というわけで、6機種で撮り比べてみた。今回触れた機能以外にもいくつかの端末がパノラマ撮影や背景ぼかしなどを備える。Xperia Z3は多くの面白いARエフェクト系撮影機能を搭載しており、動画機能もフルHDだったりスローモーションだったり4K動画だったりとあれこれあるわけだが、今回はあまり手を広げず、基本的に画質比較、HDR、自撮り系に徹してみた。
全体をざっと見渡しての感想をいくつか。iPhone 6 PlusとGALAXY Note Edgeは絵作りの傾向が似てきた感じ。GALAXY Note EdgeがiPhone 6 Plusを研究してきたのかと思うくらい似ている。この2機種は全体的に好印象。どのシチュエーションでも頑張ってくれた。AQUOS ZETAはそれに次いで頑張っている感じ。Xperia Z3は、顔検出の精度や色合いであまり印象が良くなかった。ARROWS NXは基本性能はいいのだが、もうちょっと「好ましく思われる絵作り」に振ってもいいんじゃないかと思う。
面白いのは、サムスンとファーウェイがインカメラに力を入れていること。自撮り人口は確実に増加しているので、日本の端末も見習っていいんじゃなかろうかと思う。いや、2015年の夏モデルあたりから手を付けてくるかも。
ともあれ、コミュニケーション手段としての写真はスマホカメラのおかげで大きく花開いた。コミュニケーションのための写真だから、カメラも画素数やら何やらより、自分が伝えたいものを伝えたいように撮れるカメラが必要とされていく(例えば、「これおいしかったー」って投稿する時はおいしそうに撮れてないとまずいわけですよ)。そのへんを念頭に置きつつ、スマホ選びの参考にしてくださいまし。大事なのは画素数だけじゃない、というわけなのでした。
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