“220Mbps”級WiMAX 2+対応ルーター「W01」と「WX01」はどちらを選ぶ?(第3回)CAを待つ? 4×4 MIMOを探す?(1/3 ページ)

» 2015年06月19日 11時30分 公開
[坪山博貴ITmedia]
「W01」ココが「○」
CAエリアで突出した転送速度
従来モデルから性能向上
「W01」ココが「×」
CA対応エリアが限られる

「WX01」ココが「○」
4×4 MIMO有効時で突出した転送速度
繁華街で強いMIMO効果
「WX01」ココが「×」
MIMOの効果は立地次第

CA対応のW01か4×4 MIMO対応のWX01か

 UQコミニュケーションズから「Speed WiFi Next」シリーズとして2015年1月にファーウェイ製の「W01」が、2015年3月にNECプラットフォームズ製の「WX01」が登場した。どちらもWiMAX 2+の下り最大220Mbpsに対応するモバイルルーターで、MVNOからも提供を開始している。この2製品は受信速度こそ最大220Mbpsと共通だが、その高速化の方式も、展開途上のWiMAX 2+エリアを補完するためにサポートする通信方式も異なり、そして、ソフトウェアユーティリティなどの違いなど、その相違点は意外と多い。

下り最大220Mbpsに対応したWiMAX 2+モバイルルーターとして登場した「WX01」(写真左)と「W01」(写真右)」

 前回は、それぞれが用意している無線LANの機能、特に5GHz帯における屋外屋内利用への切り替え設定から、クレードルを接続したときの挙動、そして、バッテリー駆動時間を検証してみた。今回は通信速度の実測テストを中心に評価を行っていく。

 なお、検証作業ではPCからWiMAX 2+ルータに接続して利用する場面を想定して評価を行うが、通信速度の日開くデータを用意するため、「Speed WiFi Next」の2製品に加え、W01の“先々代”となる「HWD14」、WX01の先代となる「NAD11」も計測する。

住宅街の集合住宅

 最初の計測は、神奈川県川崎市内の住宅街にある集合住宅の4階で行った。WiMAX 2+のサービスが開始する以前は、窓際にいないとWiMAXが接続できない状態だったが、WiMAX 2+のエリアになってからは室内のどこでも接続できるようになった。もっとも。窓際でもアンテナバーは2〜4本で、必ずしも電波状況がいい環境ではない。CAにも非対応だ。加えて、隣の集合住宅とは間隔があるのに加えて、周囲は低層の家屋が多いためMIMOの効果が期待できる立地ではない。

 計測環境はそれぞれの端末の限界性能が期待できるUSB接続と、モバイル利用で一般的な無線LAN接続の両方で行った。無線LANは基本IEEE802.11acでの接続とし、IEEE802.11ac、及び、5GHz帯非対応のHWD14のみ2.4GHz帯のIEEE802.11n接続としている。W01とWX01はそれぞれの省電力モードでも計測を行った。通信速度計測のWebサービスは「speedtest.net」を利用した。計測は原則3回ずつとし、明らかにその端末の計測結果の平均値から大きく外れる(受信速度が前後の半分以下など)計測結果は除外して3回分の平均値を評価に用いている。

住宅街集合住宅4階の計測結果

 USB接続、無線LAN接続ともに、受信は最新のWX01、W01の順に高速という結果になった。WX01がW01より25〜30%ほど高速という結果だが、4×4 MIMOが有効に機能するとは思えない環境なので、当初の予想以上に速かったという印象だ。CA非対応の状況でW01は旧世代のHWD14やNAD11とWAN側の条件は同じだが、それでも、上回る結果を出したということは基本性能の改良が進んでいるということを示しているといえる。WX01は、省電力モードに設定すると2×2 MIMOで動作するので、ほかの端末とWAN側の条件はそろうことになるが、USB接続では4位、無線LAN接続では3位という成績で、こちらも基本性能が向上していると考えていいだろう。

 送信は、どの製品もカタログスペックで最大10Mbpsと条件は同じだが、USB接続、無線LAN接続ともにW01がトップになった。一方、WX01はハイパフォーマンスモード(4×4MIMO)のスコアが伸びず、自身の省電力モードより遅いという結果になった。そもそも、WiMAX 2+では送信でMIMOを使わないし、アンテナレベルでの送信能力に問題があるのならば省電力モードでも似たような結果になるはずだ。この結果だけは評価を下すのが難しいといえる。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月21日 更新
  1. 「マイナポータルアプリ」が「マイナアプリ」へ刷新されて何が変わった? メリットや利用方法を解説 (2026年09月20日)
  2. iPhone 18 Proに保護フィルムを貼るとFace ID認証できない不具合 原因は“赤外線カメラの位置” (2026年09月19日)
  3. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  4. フォルダブル歴5年の筆者も驚いた「iPhone Duo」の完成度 ソフトウェアの力で再定義できるか (2026年09月19日)
  5. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  6. 「おサイフケータイ」のリセット方法を改めてチェックする(新しめの機種限定) (2026年09月07日)
  7. 月40GBになった「ahamo」はどれだけお得? 他社中容量プランと比較、「大盛り」に意外な落とし穴も (2026年09月21日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. iPhone Duo、256GBで36万4800円は妥当な価格設定なのか――アップル離れを招きかねない「既存モデルの価格改定」 (2026年09月20日)
  10. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー