Google社はOfficial Gmail Blogで11月3日、メールの返信文を自動で予測入力する機能をアプリに搭載することを発表。メールを打つ時間が短縮されるとして、話題となっている。
これはメール&タスク管理アプリ「Inbox」に追加される新機能「Smart Reply」。メールを受信すると、アプリが自動でその内容を判断し、最大3つの返信文の選択肢が画面下部に用意される。ユーザーは適切な文章を選ぶだけだ。ブログ内で紹介されている例によると、たとえば送信メールのなかに、
「新しいソフトウェアの取扱説明書を持っていますか?」
という質問が含まれていると、
「申し訳ありません、持っていません」
「探してみます」
「後ほど送ります」
という3択が提示。タップすれば、返信画面に自動入力される。いちいち入力する手間が省ければ、メール処理にかかる時間も大幅に削減されることになるわけだ。なお、この機能は学習能力を持っており、その学習結果は蓄積される。そのため、多くのユーザーが適切な返信候補を選べば選ぶほど、返信文例の精度が向上することになる。
この機能について、Twitterには、
「候補が正確に出てくるだけでもスゴイ嬉しいかもしれない」
「機械学習でメールの返信までさせてしまうのか!すごいな。場面によってはこれを使いたい時あるな!」
など、歓迎の意を表す人や、
「自動返信もそうだけど。現在ある予測変換のさらなる成長にも期待。文の構成は人によって特色が出る。AIの精度が上がればよりストレスのない作業となる」
と、今後さらなる機能向上を期待する声が投稿されており、心待ちにするユーザーは多いようだ。さらには、
「いっそ仕事も勝手にやってくれないかな」
「自動返信同士が会話するようになるのだろう」
「いっそGMail同士で勝手にやり取りして仕事を終わらせてくれると助かる」
と、“そこまでやるなら仕事も…”というコメントまで。確かに日々の業務でメール返信にかかる時間は多いため、軽減されればありがたいことこの上ないだろう。ただ、なかには、
「メール返信が仕事の6割ぐらいの自分の職能もじわじわ人工知能に取って代わりそうだな」
という意見もある。便利になるのは嬉しいが、技術が進歩しすぎると、仕事がなくなる人も出てくるかも…!?
(花賀太)
【関連リンク】
Computer, respond to this email: Introducing Smart Reply in Inbox by Gmail
http://gmailblog.blogspot.jp/2015/11/computer-respond-to-this-email.html
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