親しい友人との他愛もない話ではコミュニケーションアプリのやりとりばかりという人も、仕事や改まった内容など「しっかりしたやりとり」には、やっぱり電話を使う場合が多いのではないでしょうか。
そうはいっても、大手キャリアの定額通話は毎月の基本料に上乗せが必要ですし、格安SIMといったMVMO系では通話料が高止まりになりがちです。
そんな時に便利なのが「楽天でんわ」などの電話アプリ。通話料が10円/30秒(税別)と、携帯電話で基本的な通話料20円/30秒(税別)と比べた場合、半額程度になるという手軽でお得なサービスです。さらに、こうした電話アプリでは、050から始まるIP電話とは異なり、通常の携帯電話と同じ電話回線を使っているため、クリアな音声で途切れることのない会話ができます。
この品質と低料金を実現するため、電話アプリでは「プレフィックス番号」を用いています。プレフィックス番号とは、通常の090などの電話番号の前につける「0037-68-」といった番号のことで、電話アプリから、このプレフィックス番号を自動的に付加して発信すると独自の電話回線を経由するようになるので、格安な通話ができるのです。
しかし、ここで不安になるのが「きちんと自分の電話番号であることが相手にわかるのか?」という点ではないでしょうか。
今回の記事では、格安SIMの「楽天モバイル」から大手3キャリアと固定電話に向けて、実際に楽天でんわを使った場合に、きちんと自分の電話番号が通知されるのか試してみました。
まずは「楽天でんわ」アプリを起動します。写真の「070-4***-****」が今回使った自分の電話番号です。
それでは最初にドコモの電話にかけてみます。
通常の電話番号である「090-8***-****」をダイヤル。
するとプレフィックス番号の「0037-68-」があたまについた状態で発信されます。はたして相手にはどのように番号表示されるのでしょう?
こちらが結果です。きちんと「070」から始まる自分の番号だけで表示されています。
次にauの電話にかけてみます。
こちらも通常どおり「080-5***-****」をダイヤル。
プレフィックス番号「0037-68」がついた状態で発信されます。ちなみに、発信元がNTT DOCOMOと表示されているのは、楽天モバイルがドコモ回線を利用したMVNOだからです。
auでも「070」から始まる自分の番号がきちんと表示されました。
続いてソフトバンクです。
「090-1***-****」をダイヤル。
各社と同じくプレフィックス番号の「0037-68」がついた状態で発信されます。
こちらも「070」から始まる自局番号が表示されました。
最後は固定電話にチャレンジ!
「03-****−****」をダイヤル。「ダイヤル」もそうですが、つい「東京03」と言ってしまうアナログ時代の生まれです。
プレフィックス番号「0037-68」が自動的につきます。
固定電話でも無事「070」から始まる番号で表示されました。
今回「自分の番号がきちんと表示されるか?」については、終わってみれば非常にあっけなくOK!となりました。
この結果に油断することがないよう、さらに念を入れて「電話帳に登録された名前で表示されるのか」についても確認します。
自分の「070」から始まる番号を、それぞれ各社のスマホと固定電話に「gooスマホ部/SIM通」の名前で登録します。
結果はご覧のとおり、きちんと登録された名前で表示されました。この結果はドコモ、au、ソフトバンク、固定電話ですべて同様でした。
今回いろいろ試してみた結果、「楽天でんわ」を使って電話をかけても、自分の番号からの電話であることがきちんと相手に伝わり、電話帳のとおりに表示されるということが確認できました。最近は特殊詐欺など怪しげな電話も世間を騒がせており、知らない番号からの着信には出ない、という人も多いでしょう。そうした不安から電話アプリの使用をためらっていたという人も、これから活用してみてはいかがでしょう。
(文:SIM通編集部)
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