FREETELもY!mobileに真っ向勝負――MVNOは「格安」と「中価格」の二極化へ石野純也のMobile Eye(5月16日〜27日)(2/2 ページ)

» 2016年05月28日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2       

「格安」から「そこそこ安い」へ、MVNOの価格に変化の兆しも

 こうした販売方式は、MVNOの新たなトレンドになるかもしれない。ある関係者は、「他にも、近いプランを準備しているMVNOはある。端末とのセット販売で、割引もつけていくようになるのではないか」と語る。仮に通信料が月2980円であれば、端末に対する割引もつけやすくなる。実際、UQコミュニケーションズが運営するUQ mobileも、「マンスリー割」として、指定した機種に対し、割引を行っている。

FREETEL 分割払いの金額と同額の割引を受けられる「マンスリー割」。SIMロックフリー端末が実質0円になる

 UQ mobileは、このマンスリー割をゲオで販売される中古端末にも拡大(参考記事)。UQ mobileのSIMカードを利用できるau端末が割引の対象で、機種によってはこちらも「実質0円」になる。このプランが評価され、MVNO市場で出遅れていたUQ mobileも、契約者の増加が顕著になっている。同社の代表取締役社長 野坂章雄氏は、マンスリー割の対象をさらに拡大することを語っており、これを武器の1つと捉えていることがうかがえた。

FREETEL 中古端末向けのマンスリー割は月500円の割引になる

 もともと、「格安」をうたい成長してきたMVNOだが、料金競争は行きつくところまで来た。データプランで見ると、3GBの相場は900円。音声通話対応でも1600円前後に設定している会社が多い。通話料などを考慮しなければ、大手キャリアの3分の1から5分の1程度。大手キャリアとは違い、設備投資の額も少なくて済むためリスクは少ないが、これでは大きな利益も見込めない。安さを競うだけでは、単なる消耗戦になってしまう。

 ユーザーから見ても、料金の高い大手キャリアと、低価格なMVNOの両極端がある状態で、その中間がぽっかり空いていた。この隙間を埋めたのが、Y!mobileだったというわけだ。今の市場での勢いを考えれば、FREETELやUQ mobileがこうした販売方式に追随したのも、ある意味自然な流れといえる。大手キャリアの実質0円が事実上禁止された今の市場では、初期費用がかからないMVNOのおトクさはさらに際立ちそうだ。

 増田氏が語っていたように、「ハードだけあっても、SIM(通信)がなければ電話はできないし、ソフトウェアがなければ便利に使えない」。であれば、料金的にまとめてしまうというのは合理的な考えだ。FREETELのように端末を自社で開発するかどうかは別にしても、今後、通信料とセットにした販売方式を採用するMVNOは、確実に増えていくだろう。MVNOも「格安」と「中価格」に、二極化していくのかもしれない。

基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO

格安SIM、SIMロックフリースマホのすべてが分かる

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月07日 更新
  1. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  2. UQ mobile「コミコミプランバリュー」にクレカ割を導入したワケ 背景にahamoとY!mobileの“板挟み”も (2026年07月04日)
  3. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【7月5日最新版】 最大1万ポイント還元や新幹線35%オフなど (2026年07月05日)
  4. 「納品できない」──ギガファイル便で障害 運営元「ドメイン変えます」と暫定措置 (2026年07月06日)
  5. アップルがMacBook、iPadなどをついに値上げ――値上げを見送ったiPhoneのXデーはいつなのか (2026年07月05日)
  6. エディオンら、携帯契約時に義務違反 総務省が発表 NTTドコモにも行政指導 (2026年07月03日)
  7. 転売屋によるスマホ回線の「短期解約」「ホッピング」 総務省の検討する対策は十分なのか? 店員からの意見 (2026年07月03日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【7月4日最新版】 ポイント20%還元や30倍増額など盛りだくさん (2026年07月04日)
  10. mineoのオプテージが「携帯電話番号」の割り当てを受ける 「音声フルMVNO実現」に向けて大きな一歩 (2026年07月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー