ASUSが7月12日に台湾で新製品発表会「Zenvolution」を開催。スマートフォンの「ZenFone 3」シリーズなどを発表した。また翌日13日には、モトローラ・モビリティが「Moto G4 Plus」を日本向けに投入すると発表した。ZenFone 3シリーズの国内発売は未定だが、Moto G4 Plusは7月22日の発売だ。
2機種に共通しているのは「デュアルSIM、デュアル3G待受」に対応している点だ。2つのSIMスロットがあり双方のSIMで同時に3G待受が行えるため、日本国内で利用する場合に「片方のSIMカードはドコモの音声回線を、もう片方のSIMカードはMVNOのデータ通信回線を使う」ということが可能になる。
国内で販売されているデュアルSIM端末は「3Gの同時待受」ができず、2Gサービスも既に提供されていないためその特性をあまり生かすことができなかった。
もちろんZenFone 3やMoto G4 Plusは4G通信が可能で、「片方のSIMカードで4G LTEデータ通信を行いながら、別のSIMカードで3Gによる音声通話を受ける」こともできる。音声通話定額が付いた大手キャリアのSIMカードを使いながら、データ通信はMVNOの格安SIMカードを利用する、という使い方も便利だ。
ただし、両方のSIMカードで同時にデータ通信と音声通話を行うことはできないため、データ通信を行っている最中に別のSIMカードで音声通話を受けると、データ通信を継続できないなどの制限がある。
デュアルSIMで4G/3Gの同時待受に対応したMoto G4 Plusは、用途にあわせてMNOの音声通話用SIMとMVNOのデータ通信用SIMを「1台のスマートフォンで使い分けしたい」というユーザーにとって便利な機種であることは間違いない。
国内投入が期待されるZenFone 3もこうしたデュアル待受に対応するデュアルSIM機であり、2016年は同様のスマホが日本でいくつも販売される可能性が高い。今後の動向に注目したい。
ジェットスター・ジャパンは、KADOKAWA、角川アップリンクと提携し、7月20日から日本に到着する国際線の機内で、初期費用無料で50MBまでの通信に使えるSIMカードを最大3万人に配布すると発表した。
初期状態で使えるデータ通信容量は50MBまで、有効期間は3日間。オンラインでデータ通信量を購入すると有効期間が延長できる。追加購入できる容量と延長できる利用期間は以下の通り。
訪日外国人向けのプリペイドSIMカードは主要空港に自動販売機が設置されているほか、JR山手線沿線のコンビニ「NewDays」でも取り扱うなど、入手しやすくなっている。初期費用無料のSIMカードを機内で配布するのは今回が初めてで、利便性がますます高まるだろう。
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