ソフトバンクが、「アメリカ放題」のキャンペーンを6月30日で終了した。
アメリカ放題は、米国本土やハワイ、プエルトリコ、バージン諸島(米国領)のSprintネットワークで、スマートフォンの通話とネットが使い放題になるサービス。対象機種は、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE、12.9型iPad Pro、9.7インチiPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 3、iPad mini 4。
サービスを開始した2014年9月19日から2016年6月30日までは、キャンペーンとして月額980円(非課税、以下同)の料金を無料とし、申込も不要としていた。さらに、キャンペーンが終了した2016年7月1日以降も、スマ放題「データ定額パック(5GB)」に加入していれば無料となり、7月1日以降も自動で申込が適用される。
注意したいのは、スマ放題「データ定額パック(5GB)」未満の1GB、2GBパックや「ホワイトプラン」を契約し、7月1日以降にアメリカ放題を利用する場合、申込が必要になること。申し込まないと、「海外パケットし放題」の1日1980円(25MB未満)または2980円(25MB以上)が発生する。7月1日以降に申し込めば、上記ユーザーも月額980円でアメリカ放題を利用できる。
筆者はアメリカ放題の対象機種であるソフトバンクのiPhone 6sを利用しているが、6月30日にキャンペーンが終了する案内は(SMSなどで)届いておらず、Webサイトのニュースで知った。
ソフトバンクによると、「6月24日時点で対象機種を利用していて米国に滞在している人」に同日、SMSでキャンペーン終了の告知を送信したという。また、6月24日以降に渡米して現地でSprintのネットワークに接続した人にも、SMSを送信しているとのこと。6月7日には、ソフトバンクのWebサイトで「アメリカ放題 サービス開始記念キャンペーン終了のご案内」という案内を掲載した。
キャンペーン終了の件を知らずに7月1日以降、米国でソフトバンク端末を使い高額な料金が発生したという報告がSNS上で見られる。例えば、アメリカ放題に申し込まず、7月1日から14日まで毎日米国で25MB以上通信をすると、データ通信だけで7万1520円もの料金が発生する。
1GB、2GBパックやホワイトプラン契約者には、Sprintのネットワークに接続した時点で月額980円が発生するので、申込を必須にしたことは理解できるが、キャンペーン終了の告知が不十分だったといわざるを得ない。渡米してSprintに接続した人にSMSで案内をしたとはいえ、そのメッセージをすぐに確認してアメリカ放題に申し込む人がどれだけいるだろう。6月24日ならまだキャンペーン終了まで猶予があるが、7月以降はそうはいかない。対象機種の全ユーザーにSMSを送信すべきだったと思う。
これから渡米する可能性のある1GB、2GBパックやホワイトプランの契約者は、今からアメリカ放題に申し込んでおくといいだろう。月額980円はSprintに接続しなければ発生しないので、渡米しない月に無駄に料金を支払うことはない。
ソフトバンクによると、「アメリカ放題に申し込まずに高額な料金が課金された」といった問い合わせがあった場合は「柔軟に対応していく」とのこと。該当する人はソフトバンクに問い合わせてみるといいかもしれない。
7/15 20:21追記
ソフトバンクは7月15日、アメリカ放題の無料キャンペーンを再開することを発表した。
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