ソフトバンクは9月25日、同社の直営ショップ「ソフトバンク銀座」(東京都中央区)で、「iPhone 6s」および「iPhone 6s Plus」の発売セレモニーを開催した。セレモニーでは同社の宮内謙社長兼CEOが登壇したほか、元AKB48の川栄李奈さん、ダンテ・カーヴァーさんと白戸家のお父さんが駆けつけ、早朝から並んでいた先着20人の購入者と共に発売を祝った。
ソフトバンク(旧ソフトバンクモバイル)は、2008年7月11日の「iPhone 3G」発売以来、iPhoneを中心とする販売戦略を打ち立ててきた。しかし、「iPhone 4S」でKDDI(au)が、「iPhone 5s」「iPhone 5c」でNTTドコモがそれぞれiPhoneの販売に参入して以来、“iPhoneを取り扱う”こと自体の優位性が急速に薄れてきた。
そこで、ソフトバンクは他のキャリアとの差別化要素として「Apple Watch」を発売当初から取り扱っている。宮内社長は、「現在は、全国の361店(のソフトバンクショップ)で(Apple Watchを)扱っている。iPhone、iPad、Apple Watch、全部を取り扱っている唯一の(キャリアである)ソフトバンクをよろしくお願いします」と、iPhone・iPad・Apple Watchをまとめて買えるソフトバンクの強みを改めてアピールした。
続いて、宮内社長は「(通信)ネットワークについてご報告したいことがある」として、「RBB TODAY SPEED TEST」における2015年1〜7月の実効通信速度が第1位になったこと、同社が「プラチナバンド」と呼んでいる900MHz帯を含めたLTEの人口カバー率が99%となったことに触れた。
それを踏まえて、「圧倒的に使いやすいネットワーク環境を作ることができたと考えている。山手線の駅では、簡単に(下り)30Mbps以上をキープしているし、駅間でも10〜30Mbpsと高速なスループットを提供している」と、ネットワーク品質への自信を見せた。
LTEの人口カバー率について、一部表記を変更しました(9月25日14時50分)
宮内社長は、「SoftBank 光」とセット契約することで料金が割引となる「スマート値引き」にも言及した。「iPhone 6sと6s Plusは、通常の値引き(1522円)をさらに増額して2522円割引(新規・MNP時)となる。機種変更でも、2000円引きとなる」として、スマート値引きを使えば、iPhone 6s/6s Plusをよりおトクに使えることを強調していた。
その後、カウントダウンを開始するところで、ソフトバンク銀座の「一日店長」として、川栄李奈さんが登場した。
自身もiPhone 6ユーザーであるという川栄さんは、「(iPhone 6sの)ローズゴールド、いいですね。ぜひ欲しいです」と、新色のローズゴールドが気にいった様子。「iPhone、新しいの出ると買っちゃうので、今回もちょっと(ローズゴールドのiPhone 6sを)ほしいなぁ、と思ってて……。ちょっと迷ってます」と悩みを打ち明けると、宮内社長から「プレゼントしないとね」と声を掛けられる一幕もあった。
そして、話題がアメリカのことに移ると、宮内社長は「アメリカ放題」(※)について川栄さんに紹介した。アメリカ放題は、iPhone 6s/6s Plusも対象であることから、アメリカ渡航の機会が多い人には便利なオプションサービスだ。これも、ソフトバンクでiPhone 6s/6s Plusを使う上でのメリットと言えるだろう。
※ 「アメリカ放題」は、ソフトバンクグループの米Sprintのネットワークにローミングすると、米国内・日本国内への通話や米国内でのデータ通信を日本国内と同じ料金で使えるオプションサービス。本来は、月額980円(非課税)の有料サービスだが、現在はキャンペーン中なので、申込みをせずに無料で利用できる
セレモニーには、iPhone 6s/6s Plus購入のために並んでいた先着20人の購入者も参加した。セレモニーに参加した購入者は、午前8時のカウントダウン終了後、ソフトバンク銀座の2階へと誘導され、iPhone 6s/6s Plusの購入手続きを行った。
今回、栄えある“1番目”を獲得した男性は、iPhone 6sの128Gバイトモデルのローズゴールドを購入した。購入後、宮内社長、川内さん、ダンテ・カーヴァーさん、白戸家のお父さんとの記念撮影を行った彼の顔は、1番目に買えた、という喜びに満ちあふれていた。
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