一括648円の驚安スマホ「MONO」は買いなのか?

» 2016年10月21日 06時00分 公開
[小口貴宏ITmedia]
MONO

 「本体価格は一括で648円」――そんな“驚安”のスマートフォン「MONO MO-01J」をNTTドコモが発売する。ドコモが直接デザインを手掛けた同社初のオリジナルスマートフォンで、性能や品質にもこだわったという。実際の使い心地はどうなのか、早速実機を見ていきたい。

「実質0円」よりもインパクトのある「一括648円」

 MONOは、厚さ8.8mmのボディーに、4.7型HD(720×1280ピクセル)液晶(IPS方式)を採用したAndroid 6.0搭載スマートフォンだ。内蔵バッテリーは2440mAh。IPX7/IP5Xの防水防塵(じん)に加え、Bluetooth 4.1、VoLTE、ハイレゾ再生にも対応している。LTEネットワークは下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsとなっている。

MONO カラバリはWhiteとBlackの2色展開>

 まず驚いたのがその価格だ。SIMロックフリーのいわゆる「格安スマホ」の場合、安くても約1万円台後半が相場。一方のMONOは一括で648円(税込)と桁違いだ。安すぎるとも感じるが、これはMONOの購入時には端末購入サポートの契約が必須なため。購入から12カ月以内に機種変更すると、解約金として1万5876円(税込)が発生する。つまり一括648円は割引後の実質価格というわけだが、店頭で648円を支払えば端末を入手できるお得感は大きい。

MONO MONOを紹介するNTTドコモの吉澤和弘社長

 ちなみに、一括648円という価格が“実質0円”を禁止する総務省のガイドラインに抵触する恐れはないのだろうか。ドコモの吉澤和弘社長は「ガイドラインの中で、廉価端末の扱いが明記されていて、卸値の価格が3万円以内については適用外。われわれとしては、MONOが廉価端末に入っていると思っており、ガイドラインには抵触しないと考えています」と説明した。

上質感のあるデザイン

 MONOは、ドコモ初のオリジナルスマートフォンと銘打ち、デザインを直接ドコモが手掛けている。設計と製造は中国のZTEが担当。ガラスの1枚板のようなデザインで、前面と背面はコーニングの強化ガラス「Gorilla Glass3」で覆われている。サイズはドコモの冬春モデル Xperia X Compactに比べてわずかに大きい程度で、Androidスマートフォンとしては比較的小型な部類。片手でも操作しやすいだろう。

MONO 背面のガラスパネル

 側面は樹脂だが、電源キーやボリュームキーは本物のアルミを用いている点も見逃せない。他の格安スマホの場合、例えば約4万円の「ZenFone 3」では、ボタンにメッキを施した樹脂を使いコストダウンを図っている。MONOは「冷やっとした本物感を出すために」(ドコモ担当者)、あえて本物の金属を選んだという。

 さらに、iPhoneのようにマナーモードに切り替えられる物理スイッチや、日本市場でニーズのあるストラップホールなど、細かい部分のこだわりもある。

 一方で実機に触れるてみると、ボディーのエッジが手のひらに当たる点が気になった。最近のスマートフォンは、ハイエンドから2万円台の格安端末に至るまで、ボディーの角を丸めたラウンドフォルムが主流になりつつある。これは手へのフィット感を高めるためだ。MONOもこうした工夫を取り入れればなお質感が高まると感じたが、値段を考えれば仕方ないのだろう。

MONO 左からXperia X CompactとMONOを並べた様子、サイズ感が近い
MONO 物理キーにはメタルを使い質感を高めている
MONO マナーモードスイッチやストラップホールも

安かろう悪かろうではない性能

 プロセッサにはQualcommのSnapdragon 617(1.5GHz 4コア+1.2GHz 4コア)を採用。これはSIMロックフリースマホでは、5万4800円(税別)の「VAIO Phone Biz」や3万9800円(税別)「ZTE AXON 7 mini」も搭載するミドルレンジ用のプロセッサで、決して処理性能が低いわけではない。MONOでもWebのスクロールやGoogleマップ、アプリの切り替えなどさまざまな動作を試したが、特にもたついたり、表示が引っ掛かったりするとは感じなかった。普段使いのスマートフォンとしてストレスなく使えといっていいほどサクサク動作していた。

MONO Google Mapもサクサクと表示できる
MONO カメラはアウトが1330万画素、インが490万画素
MONO 最大128GBのmicroSDXCに対応
MONO Micro USB端子はType-B

 おサイフケータイとワンセグには対応していないが、海外メーカーのSIMロックフリー端末では対応機種が少ない「防水」に対応しているのはMONOのアドバンテージだ。

ドコモのフルサポートを受けられる

 一括648円という価格が目を引くが、端末購入サポートの解約金から類推すれば、割引前の本体価格(現時点では非公開)は一般的な格安スマホとそう変わらないと思われる。ではMONOの、いわゆる格安スマホに対するアドバンテージ何なのか。NTTドコモのプロダクト部 山崎氏は「ドコモの製品としてお出しするので、故障した際に、他の端末と同じようにドコモショップでサポートが受けられる」と説明する。

 格安スマホの場合、ファーウェイのように店頭サポートに力を入れるメーカーもある一方、全体的見てサポート体制は大手キャリアのように充実していない。一方のMONOは低価格ながら、ドコモのフルサポートを受けられる点を売りにしているというわけだ。

 価格、デザイン、スペックを考えると、SIMロックフリーの格安スマホと比べても、MONOは購入を検討する価値が大いにあるといえる。

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