被写界深度は写真用語。一般には使われないので「?」となる人も多いはず。
カメラって光学的な問題で「ピントの合う範囲」は限られている。例えば、とあるデジタル一眼で1mの位置に合わせた場合、ピントが合って見えるのは「0.952mから1.053m」のわずか10.1cmだけ。イメージセンサーサイズやレンズによって大きく変わるので参考までにとどめてください。
それより手前や奥はボケて写る。このピントが合って見える範囲を「被写界深度」と呼び、ピントの合う範囲が狭いと「被写界深度が浅い」、広いと「被写界深度が深い」というわけだ。
一般に、
という法則がある。ややこしいけど、iPhoneの場合は絞り値も画角も固定なのでまあ気にしてもしょうがない。近くのモノを撮った方が背景はボケやすい、という程度に覚えておけばいい。
ただiPhoneのセンサーはデジタル一眼に比べると非常に小さいため、なかなか背景がきれいにボケる写真は撮れないわけだ。そこで、「被写界深度エフェクト」機能を使って背景を大きくボカした写真を作ろうというわけである。正しくいえば「被写界深度を浅く見せるエフェクト」だ。
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