ライカ品質のカメラがさらに進化 「HUAWEI P10/P10 Plus」発表会で分かったことMobile World Congress 2017(1/3 ページ)

» 2017年02月27日 14時35分 公開
[村元正剛ITmedia]

 Huaweiは、2月27日からスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2017」に先駆けて、26日にプレスカンファレンスを開催。新モデル「HUAWEI P10」と「HUAWEI P10 Plus」を発表した。ドイツの老舗カメラメーカー・ライカと共同開発したことで世界的に人気を集めたHUAWEI P9/P9 Plusの後継モデルということもあり、発表会場には多くのジャーナリスト、メディア関係者が殺到。事前登録をしていながら、満員で入場できない人も発生するという事態になった。この日は、他にもLG、ZTE、Samsung Electronics、Motorolaがカンファレンスを開催したが、Huaweiが最も注目を集めたと言って差し支えないだろう。

HUAWEI P10 CEOのリチャード・ユー氏が登壇し、Pシリーズの系譜を紹介
HUAWEI P10 最新のHUAWEI P10/P10 Plusを発表
HUAWEI P10 Huaweiのプレスカンファレンスが開催された会場

PANTONEとコラボしたカラーもラインアップ

 「HUAWEI P10」は、日本でも発売された「HUAWEI P9」の後継モデルで、5.2型のフルHDディスプレイを搭載。カメラが進化し、メモリが4GBになるなど基本性能の向上が図られているが、手にした印象はP9に近く、P9の正常進化モデルと呼んでいいだろう。

 「HUAWEI P10 Plus」は、日本では発売されなかった大画面モデルHUAWEI P9 Plusの後継モデルだ。画面サイズは前モデルと同じ5.5型だが、解像度はフルHDから2K(1440×2560ピクセル)に大きく向上。狭額縁で2.5Dガラスを用いるなど、大画面と持ちやすさを兼ね備えたデザインになっている。

HUAWEI P10 P10は5.2型ディスプレイ、P10 Plusは5.5型ディスプレイ
HUAWEI P10 P10 Plusは2.5DのGorilla Glass 5を用い、強度と狭額縁を両立
HUAWEI P10 同じ5.5型のiPhone 7 Plusよりも大容量の電池を搭載しつつ、コンパクト

 発表会に登壇したCEOのリチャード・ユー氏が、真っ先に訴求したのはデザインだ。カラーバリエーションは全8色で、フラグシップに位置付けられるモデルが、ここまで多色展開となるのは珍しい。また、色にとって背面パネルやエッジ部の処理が異なる。Dazzling Gold、Dazzling Blueには、ヘアラインよりも細かい研磨処理を施し、美しい光沢を生み出している。Ceramic Whiteも、高級な陶器のような無垢(むく)で光沢のある白で、色に引かれて購入を決める人もいそうだ。

HUAWEI P10 全8色のラインアップ
HUAWEI P10 ボディーカラーに合わせたテーマも用意
HUAWEI P10 Dazzling Blueの背面
HUAWEI P10 Ceramic Whiteの背面

 PANTONEのコラボレーションによる色もラインアップに加えている。PANTONEが“2017年の色”に指定している「Greenery」という淡いグリーンと、先述の「Dazzling Blue」がPANTONEとのコラボカラーだ。発表会では、PANTONEのエグェクティブ・ディレクター、Leatrice Eiseman氏が登壇し、それぞれの色が持つイメージから、ファッションシーンでの使われ方などについて熱弁を奮った。

HUAWEI P10 PANTONEカラーの説明に、それなりの時間を使い、新モデルにおける色の重要性をアピール
HUAWEI P10 Greeneryの正面
HUAWEI P10 Greeneryの背面
HUAWEI P10 右側面に電源キーと音量キー
HUAWEI P10 左側面にSIMスロット
HUAWEI P10 USBはType-Cで、イヤフォンジャックも下部にある

指紋センサーはディスプレイ下に

 従来のP9/P9 Plusでは背面にあった指紋センサーは、ディスプレイの下に移された。ガラスパネルと一体化し、微かにくぼんだ仕様で「Smart Touch」と呼ぶ。だだロックを解除するだけでなく、ナビゲーションキーとしても使えるように進化していた。例えば、軽くタップすると「戻る」操作ができ、長押しでホーム画面に戻り、左右にスワイプして起動中のアプリを表示するといった具合。ただし、これをオフして、従来通り、画面の下に表示されるナビゲーションキーをタップして操作することも可能だ。

HUAWEI P10 指紋センサーは「Smart Touch」に進化
HUAWEI P10 Smart Touchは画面の下に搭載。設定によっては多機能なホームボタンのように使える
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月05日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  5. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. サイゼリヤの“注文アプリ”が賛否を呼ぶ理由──「使いやすい」「紙メニュー前提」など多様な意見 (2025年11月23日)
  9. Z世代で“友人のInstagramアカウント乗っ取り”が流行? いたずらで済まない不正アクセス禁止法違反 保護者が注意すべきこと (2025年12月04日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー