ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、auのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現・ソニーモバイルコミュニケーションズ)製ケータイ「W21S」です。
W21Sは、ソニー・エリクソンとしては初の「CDMA 1X WIN」対応ケータイで、WINケータイ初のアンテナ内蔵モデルでもあります。
ソニー・エリクソン端末ではおなじみのジョグダイヤルを備え、画面のスクロールが非常に快適に行えるほか、予測変換ソフト「POBox(ピーオーボックス)」も相まって日本語入力も快適でした。
ジョグダイヤルには多くのファンがいましたが、これを搭載したWINケータイは2007年10月発売の「W53S」を待たなければいけませんでした。約3年も「空白」が生じたため、W21Sを長く愛用した人も少なくありません。
W21Sを含む「WIN W2xシリーズは、WINケータイとしては初めてBREW(ブリュー:Binary Runtime Environment for Wireless)アプリに対応しました。
BREWは当時のQualcommが提唱していた携帯電話向けアプリケーションプラットフォームで、auケータイでは「CDMA 1X A5000シリーズ」から対応しました。W2xシリーズではA5000シリーズの倍となる最大600KBのアプリに対応しましたが、これはWINケータイでデータ定額「EZフラット」を生かすための機能拡張です。
W21Sは「ソニー」らしく音楽機能にもこだわりを持っています。本体底面に直径16mmと大きなスピーカーを2つ搭載していて、ステレオ対応のEZ着うたをステレオかつサラウンド効果付きで楽しめます。また、卓上ホルダーには音の広がりを向上させるサウンドリフレクター機能があり、充電しながら音楽を聴くこともできました。
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