サービスを拡充したが課題も多い「au HOME」/独自性が欲しかったau冬モデル石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2017年11月25日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]

Google Homeにも対応、製品バリエーションや料金が課題か

 サービス面の強化としては、Google Homeに対応したことが大きなトピックだ。7月のサービス開始時には、スマートフォン用のアプリでしか操作できなかったが、Google Homeを使えば、声で家電の操作を行えるようになる。Google Homeへの対応には、「Actions on Google」を活用している。

au HOME
au HOME スマートスピーカーの「Google Home」や「Google Home mini」にも対応。音声で家電の操作が可能になる

 Actions on Googleとは、サードパーティーがGoogleアシスタント上でサービスを提供するための仕組みのこと。「Googleのサービスだけでは、全てのユーザーに役立つアシスタントは作れない」(Google 製品開発本部長 徳生裕人氏)という発想から生まれたものだ。スマートフォンにおけるアプリに近い位置付けだが、Actions on Googleは、ユーザーがインストールという作業をする必要がなく、手軽に利用できる。

au HOME
au HOME 10月24日に日本語版が始まった「Actions on Google」。サードパーティーが続々と参入しているが、auのau HOMEもこの仕組みを利用する

 au HOMEと組み合わせることで可能になるのが、家電のコントロールだ。Google Homeへの対応に合わせ、KDDIはau HOME対応機器に「赤外線リモコン 01」を追加。これを経由させることによって、エアコンやテレビの音声操作が実現する。わざわざリモコンを使う必要なく、声だけでテレビをつけてチャンネルを変えたり、エアコンの温度設定をしたりといったことができるというわけだ。

au HOME
au HOME 「赤外線リモコン 01」を経由することで、テレビ、エアコン、照明の操作が可能になる

 もちろん、従来通り、外出先からアプリを使った遠隔コントロールにも対応する。新たに追加される赤外線リモコン 01を活用すれば、寒い日は帰宅前にエアコンをつけておき、あらかじめ部屋を暖めておくといったことも可能になる。対応機器が増え、au HOME自体の利用価値も上がった格好だ。こうした音声操作や遠隔操作を単体でできる製品もあるが、他の機器と一緒に、かつ簡単に導入できるのはau HOMEのメリットといえそうだ。

 ただし、対応製品数を見ると、まだまだできることは限定的だ。先に挙げた赤外線リモコン 01や、電気使用量を測定できる「スマートプラグ 01」が加わり、製品数は7種類に増えたが、半数以上はセンサーで、ユーザーが能動的に操作できるものは少ない。分野別に見ても、スマートロックやヘルスケア製品など、カバーしていないものが目立つ。プラットフォームとして提供していくのであれば、デバイスの拡大は急務といえるだろう。

au HOME 電気使用量を見える化できる、「スマートプラグ 01」も発売される

 また、月額490円(税別)という料金の負担感をどう軽減していくかも、今後の課題といえるだろう。現状のサービス内容を見ると、あまり月額料金という課金体系と相性がいいようには見えない。センサーで家の中の情報を取ったり、赤外線経由で家電をコントロールしたりするだけなら、単体で買えて、維持費もかからない製品がいくらでもあるからだ。

 こうした製品群を一括で管理できるのはメリットだが、毎月料金を払う“納得感”はもっと必要だと感じた。製品購入によって割引をつける、軌道に乗るまでキャンペーンで負担をなくしたりするなど、導入にあたっての心理的な障壁を取り除く必要もありそうだ。

au HOME 月額490円という負担感を、どう軽減していくかが、普及のカギになりそうだ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月22日 更新
  1. 「iPhone 18」シリーズうわさまとめ 秋にPro、来春に無印登場か 「さらなる値上げ」の可能性も考える (2026年08月19日)
  2. 「弊社のモバイルバッテリーが河川等に投棄されている」――運営元が警察および関係各所と連携 (2026年08月19日)
  3. 服の中に風を送る「腰掛けファン」はハンディファンと何が違う? メリットと購入前に知るべき注意点 (2026年08月18日)
  4. 清水寺の「5Gが入らない」をどう解決した? ソフトバンクが挑んだ景観保護とアンテナ設置の裏側 (2026年08月20日)
  5. ソニー、Xperia新モデルを予告 8月25日11時に発表 YouTubeで世界同時配信 (2026年08月21日)
  6. Pixel 11シリーズ実機レビュー:「薄型化の無印」と「背面が光るPro」、Gemini連動の新機能で何が変わったか (2026年08月20日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. 最大24万強マイル還元のチャンス 新「ANAアメックス」誕生、日常決済で“旅が近づく”特典強化の中身 (2026年08月21日)
  9. きょう発売の「Pixel 11」、結局は何が進化点? Geminiの進化にも注目 (2026年08月20日)
  10. 「新喜皮革」のコードバンを使用したApple Watch用バンド登場 約2万円 (2026年08月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー