2018年2月26日〜2018年3月4日
今回のITmedia Mobile Weekly Top10は、2018年2月26日から3月4日までのアクセスを集計し、ランキング化しました。
ランキングの1位から3位は、ソニーモバイルコミュニケーションズの新スマートフォン「Xperia XZ2」「Xperia XZ2 Compact」に関する記事が占めました。前回のランキングでは、両機種のティーザーサイトに関する記事が1位となったことと合わせて考えると、日本国内でのXperia人気は健在のようです。
各記事に対するソーシャルメディア上での反応を見てみると、両機種については大きく「デザインの変更」「3.5mmイヤフォンマイク端子の廃止」の2点について賛否が大きく分かれているようです。
筆者が特に注目しているのは後者です。最近、iPhoneを含めてイヤフォンマイク端子を廃止するスマホが増加傾向にあります。本体内の機構の簡素化、それに伴う部品点数の削減など、メーカー側には大きなメリットがあります。ユーザーのBluetoothヘッドフォン・イヤフォンの利用率向上も、端子省略に踏み切る背景にあるようです。
しかし、CODEC(圧縮アルゴリズム)の改善が進んでいるとはいえ、(「そこまで音質にこだわるのか?」という議論はさておき)Bluetoothオーディオは最高音質面で有線接続にはかないませんし、音の遅延(レイテンシ)もある程度発生します。
とりわけ、スマホ向け音楽ゲームを楽しんでいる人にとって、音の遅延は由々しき問題。付属の変換アダプタがあれば有線イヤフォン・ヘッドフォンも接続可能とはいえ、本体からイヤフォンマイク端子がなくなった事が“痛い”という音ゲーマーは少なからずいるようです。
前回も触れた通り、順当に行けば両機種は日本国内でも夏モデルとして登場するはずです。その際に、デザイン変更とイヤフォンマイク端子の廃止、そしてインカメラのスペック変更がどう受け止められるのか、注目です。
ランキングの10位に入った「ASUS、“切り欠き”狭額縁でAI搭載の『ZenFone 5Z』他3モデル発表」は、台湾ASUSの新スマートフォンの発表記事です。
この記事で触れられた新機種の中核をなす「ZenFone 5(ZE620KL)」は、約6.2型のフルHD+(1080×2246ピクセル)IPS液晶を搭載しており、画面上部には「iPhone X」のような切り欠きがあります。
この“切り欠き”ですが、筆者が確認した限り「Mobile World Congress 2018」におけるトレンドの1つとなっているようで、ASUS以外の複数のメーカーも採用しています。
しかし、「先行」するiPhone Xを含め、この切り欠きが実用面でのメリットになっているかと言われるとちょっと微妙なところ。ここを“上手”に使うギミックが出てこない限り、切り欠きは一時的なブームで終わってしまいそうな気がします。
切り欠きは生き残るのか、それとも……。答えは遅くとも2〜3年後には出るでしょう。
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