iPhone用のケースって、昔からヘンなのがいっぱい出ているのが面白いんだけれど、極め付きに変態なのが「ShiftCam(シフトカム)」だと思う。
装飾系、あるいはアート系のケースにはもっと変態なのがいっぱいあるんだけれど、「レンズ交換式iPhoneケース」っていうギミックの面白さと、実用性や機能性を両立してるのが良い。
去年(2017年)、わたしは初代ShiftCamを香港の公式サイトから購入して使ってみたわけだが(レビュー記事)、今年、その改良版である「ShiftCam 2.0」が登場したのである。
販売面における大きな違いとして、日本で販売代理店(アクト・ツー)がついたことが挙げられる。
香港の公式サイトでも引き続き買えるけれど、価格はUSD(米国ドル)建て。日本円で普通に買えるのはうれしい。
国内代理店では「iPhone X用」セットを先行販売中。「iPhone 7/8用」と「iPhone 7 Plus/8 Plus用」セットは予約を受け付け中で、7月中に発売する予定で。
ShiftCamの素晴らしい点は、常にiPhoneにコンバージョンレンズを装着した状態で持ち歩けること。
良くあるクリップ式のコンバージョンレンズって、使う度に自分で挟んで取りつけなきゃいけないじゃない。いざというときに「持ってくるの忘れた!」とかいうこともあるじゃない。
ShiftCamなら常時「2×3」の6つのレンズがケースに付いていて、必要に応じてサッとスライドさせるだけで良いので、シャッターチャンスを逃さないのだ。
「あ、今広角で撮りたい」と思ったらカバーを外して撮れば良いし、「コンバージョンレンズを使わないで撮りたい」と思ったらカシャッとレンズをスライドさせて元のカメラを使って撮れば良い。
コンバージョンレンズとiPhoneケースが一体になったメリットがそこにあるのだ。
で、先ほども言った通り、ShiftCam 2.0では現行のiPhoneに対応するセットが販売される。今回使ったのは、iPhone X用のトラベルセット(税込み1万2960円)。待望のiPhone X用である。
ShiftCam 2.0の特徴を簡単にいえば、6つのレンズをカチャカチャとスライドさせながら切り替えて使えるっていうところ。
レンズユニットとケースは分離可能。レンズユニット側にある「磁石」と「ボール」がミソ。
ケースにレンズユニットをカチャッとはめて使う。ユニットとケースは磁石でくっつくようになっている。
ケースのへこんだ部分とユニットのボールがかみ合うことで、レンズの切り替え(位置決め)もスムーズにできる。
レンズユニットを奥までスライドさせると、元のカメラが現れる。いちいち外さなくてもコンバージョンレンズなしで撮れるのは、何気に良い点だ。
この状態から、レンズユニットをずらしながら使うのだ。
ShiftCam 2.0は、レンズのスライドの仕組みと、ケースのデザインが前モデルよりとても良くなった。
「先代の方が無駄にゴツゴツしていて無骨で良い!」って人もいるかもしれないけれど、新型の方がシンプルかつスマートで、厚みも抑えられていて、日常的に使えるデザインになっている。レンズ部をスライドさせるレールも滑らかで、位置決めもよりスムーズになった。
改めて比べると、初代は「アイディアを形にするだけで手一杯だった」という印象がある。改良されたポイントを見ると、「初号機」と「二号機」の違いをとても感じる。
レンズユニットに着けるカバーもマグネット式に。いろいろな所が改良されていてうれしい限りである。
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