新バージョンの実力は? レンズ交換式iPhoneケース「ShiftCam 2.0」を試す荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/4 ページ)

» 2018年07月04日 16時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

あの「ShiftCam」に新バージョンが出た!

ShiftCam 2.0のレンズ部分

 iPhone用のケースって、昔からヘンなのがいっぱい出ているのが面白いんだけれど、極め付きに変態なのが「ShiftCam(シフトカム)」だと思う。

 装飾系、あるいはアート系のケースにはもっと変態なのがいっぱいあるんだけれど、「レンズ交換式iPhoneケース」っていうギミックの面白さと、実用性や機能性を両立してるのが良い。

 去年(2017年)、わたしは初代ShiftCamを香港の公式サイトから購入して使ってみたわけだが(レビュー記事)、今年、その改良版である「ShiftCam 2.0」が登場したのである。

ShiftCam 2.0 for iPhone X ShiftCam 2.0 for iPhone X

 販売面における大きな違いとして、日本で販売代理店(アクト・ツー)がついたことが挙げられる。

 香港の公式サイトでも引き続き買えるけれど、価格はUSD(米国ドル)建て。日本円で普通に買えるのはうれしい。

 国内代理店では「iPhone X用」セットを先行販売中。「iPhone 7/8用」と「iPhone 7 Plus/8 Plus用」セットは予約を受け付け中で、7月中に発売する予定で。

レンズを装着して常時持ち歩ける!

 ShiftCamの素晴らしい点は、常にiPhoneにコンバージョンレンズを装着した状態で持ち歩けること。

 良くあるクリップ式のコンバージョンレンズって、使う度に自分で挟んで取りつけなきゃいけないじゃない。いざというときに「持ってくるの忘れた!」とかいうこともあるじゃない。

 ShiftCamなら常時「2×3」の6つのレンズがケースに付いていて、必要に応じてサッとスライドさせるだけで良いので、シャッターチャンスを逃さないのだ。

 「あ、今広角で撮りたい」と思ったらカバーを外して撮れば良いし、「コンバージョンレンズを使わないで撮りたい」と思ったらカシャッとレンズをスライドさせて元のカメラを使って撮れば良い。

 コンバージョンレンズとiPhoneケースが一体になったメリットがそこにあるのだ。

レンズごと持ち歩ける ShiftCamのメリットは、コンバージョンレンズを着けたまま持ち歩けること

 で、先ほども言った通り、ShiftCam 2.0では現行のiPhoneに対応するセットが販売される。今回使ったのは、iPhone X用のトラベルセット(税込み1万2960円)。待望のiPhone X用である。

 ShiftCam 2.0の特徴を簡単にいえば、6つのレンズをカチャカチャとスライドさせながら切り替えて使えるっていうところ。

 レンズユニットとケースは分離可能。レンズユニット側にある「磁石」と「ボール」がミソ。

分離したレンズユニットとケース 分離したレンズユニット(左)とケース(右)

 ケースにレンズユニットをカチャッとはめて使う。ユニットとケースは磁石でくっつくようになっている。

 ケースのへこんだ部分とユニットのボールがかみ合うことで、レンズの切り替え(位置決め)もスムーズにできる。

 レンズユニットを奥までスライドさせると、元のカメラが現れる。いちいち外さなくてもコンバージョンレンズなしで撮れるのは、何気に良い点だ。

奥までおしやった図 レンズユニットを右奥(縦に構えた場合)までずらすと、元のカメラが顔を出す。こうすると8つの目があるみたいで楽しい

 この状態から、レンズユニットをずらしながら使うのだ。

 ShiftCam 2.0は、レンズのスライドの仕組みと、ケースのデザインが前モデルよりとても良くなった。

 「先代の方が無駄にゴツゴツしていて無骨で良い!」って人もいるかもしれないけれど、新型の方がシンプルかつスマートで、厚みも抑えられていて、日常的に使えるデザインになっている。レンズ部をスライドさせるレールも滑らかで、位置決めもよりスムーズになった。

 改めて比べると、初代は「アイディアを形にするだけで手一杯だった」という印象がある。改良されたポイントを見ると、「初号機」と「二号機」の違いをとても感じる。

初代 こちらが初代の「ShiftCam」。結構ゴツゴツしたデザインだ
ShiftCam 2.0 対してこちらが「ShiftCam 2.0」。デザインを一新し、ケース、レンズユニットとレンズカバーのいずれもシンプルに

 レンズユニットに着けるカバーもマグネット式に。いろいろな所が改良されていてうれしい限りである。

レンズカバー(着ける前)レンズカバー(着けた後)
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月05日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  5. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. サイゼリヤの“注文アプリ”が賛否を呼ぶ理由──「使いやすい」「紙メニュー前提」など多様な意見 (2025年11月23日)
  8. Z世代で“友人のInstagramアカウント乗っ取り”が流行? いたずらで済まない不正アクセス禁止法違反 保護者が注意すべきこと (2025年12月04日)
  9. NTT系初の耳をふさがない集音器「cocoe Ear」発表 補聴器でない理由、AirPods Proとの違いは? (2025年12月03日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー