前回に引き続いて、今回も「iPhoneをよりカメラっぽく楽しむケース」を紹介したい。
今回試すケースは、以前から気になってた香港ShiftCamの「ShiftCam: 6 in 1 Dual Lens Case for iPhone 7 Plus」(以下「ShiftCam」)。「日本で発売されたら……」と思っていたのだけれど、割引クーポンがあったので公式サイトで直接買ってしまったのである。公式サイトでの通常販売価格は99米ドルだが、特別価格の79米ドル(約8750円)で販売している(8月16日現在)。日本では「DISCOVER」という動画ショッピングサイトでも購入できるが、公式サイトで購入した後に知ったのである。
そして、香港から届いたのであった。それがこれ。
ゴツくて面白そうでしょ。2列3行でレンズが並んでいる所など、たまらんではないか。
名前からも分かる通り、こいつは「レンズ付き」のiPhone 7 Plus専用ケースなのだ。
ポイントは3点。1つ目は「iPhone 7 Plus専用」であること。デュアルカメラに対応しているのだ。今まで、こいつを生かせるカメラアクセサリーはなかなかなかったのでうれしい。
2つ目は「レンズが6個もついている」こと。まあ、一部は同じレンズを使っているのだが(詳しくは後述)。
3つ目はケースとレンズが一体化していること(※)。クリップ式レンズは便利だけれど、「使いたい時にバッグに入っていない」ことが多いのだ。入っていたとしても、慌てて付けると位置がずれることもある。こいつの場合、レンズを忘れてしまうことはないし、ずれることもない。
※編集注:破損や紛失に備えて、公式ストアではケース(32米ドル)、レンズユニット(49米ドル)やレンズキャップとストラップのセット(19米ドル)をそれぞれ単品販売しています
使い方は簡単。レンズユニットをスライドさせるだけ。
レンズは広角カメラ用のものと望遠カメラ用のものが1組となっていて、全部で3組用意されている。レンズユニットをスライドして、使いたいレンズに切り替えるのだ。
実際にひまわりを撮影しつつ説明してみよう。
まず、レンズを使わない時はレンズユニットを一番下へスライドしておく。こうすると元々あるカメラレンズがむき出しになる。傷やほこりが付くのを防ぐために、レンズユニットを使わない時は付属のレンズカバーを付けておこう。
で、参考までにShiftCamのレンズを使わずに撮影した写真を載せておく。
では、いよいよレンズを使ってみよう。先ほども言った通り、レンズユニットをスライドさせて使いたいレンズを選ぶだけ。ちゃんとカチッと止まるので安心だ。ぐいっと動かしてカチッ、である。
縦に構えた時に一番上に来るのは、広角側が「0.65倍広角レンズ」、望遠側が「1.5倍望遠レンズ」だ。前者は「ワイドコンバーター」あるいは「ワイドコンバージョンレンズ」(略して「ワイコン」)と呼ばれるもので、広角をより広角にするレンズ。いわゆる後者は、望遠をより望遠にするレンズなのだ。
では撮影結果だ。まず、0.65倍ワイコンで撮影したもの。
ちょっと周辺が歪曲するけれど、一回り広く撮れた。これは良い。周辺部の画質がガクッと落ちてるけれど、まあクオリティを求めるレンズではないということでご容赦を。
続いて、1.5倍望遠レンズで撮影したものを見てみよう。
こいつを使うと最短フォーカス距離が長くなるので、近くのものは撮れない。これはちょっと残念。まあ「遠くの被写体をより大きく撮りたい時に」といった具合。こちらのレンズもクオリティはあまり追求していない。
次の組は、広角側・望遠側ともに「マクロレンズ」だ。超近距離撮影専用レンズだ。もう超近距離にしかピントが合わなくなる。2つとも同じレンズで、撮影倍率は10倍。広角側だと1×10で10倍。望遠側だと2×10で20倍ということになる。
どのくらいデカく撮れるか。ひまわりでピントが合う範囲を探して撮影してみると、何とこんなことに。
とりあえずめちゃ寄れる。「ほぼ顕微鏡レンズ」といっても過言じゃない。
使いどころが難しいけど、ここまでデカく撮れるとめちゃ楽しい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.