ケーブルなしで快適音楽! 最新のBluetoothイヤフォンを比較する(ネックバンド編)(1/4 ページ)

» 2018年10月05日 17時50分 公開
[小林誠ITmedia]

 スマートフォンやタブレット、PCなどとケーブルなしで接続できる「ワイヤレスイヤフォン」。その多くはBluetooth規格で通信するものだ(以下「Bluetoothイヤフォン」)。

 以前から、Bluetoothイヤフォンは一部のユーザーから支持されてきたが、「iPhone 7/7 Plus」を皮切りにイヤフォンマイク端子を備えないスマートフォンが増加するのに合わせて、その種類も増加。現在では幅広いニーズに合わせたものを選べるようになった。

 前回の記事では、最近増加傾向にある左右分離(独立)タイプの製品を紹介した。今回は、左右分離タイプと比べて紛失のリスクも少なく、バラエティも豊富なネックバンドタイプのBluetoothイヤフォンを紹介する。新しいイヤフォンの購入を考えているのなら、ぜひ参考にしてほしい。

記事を読むに当たっての注意点

 記事に掲載している価格は10月5日現在の税込標準販売価格です。ただし、メーカーが直販サイトなどを運営している場合は、税込直販価格を掲載しています。


高機能型:値は張るが機能も高度

 今回「高機能型」に分類した製品は、音質面や音楽・動画の再生コントロールなど、機能面でもこだわりのあるものだ。

 左右のドライバーをケーブルでつなぐ形状の特性を生かして大容量バッテリーを搭載する(=連続稼働時間が長い)ものもある。中には連続再生時間が8時間を燃えるものもある。

BeatsX(Beats by Dr. Dre)

 Beats by Dr. Dre(Beats)の「BeatsX」は、前回紹介したAppleの「AirPods」と同じプロセッサを搭載しており、「iPhone」や「Apple Watch」といったApple製品で使う場合、近づけるだけでペアリングが完了することが大きな特徴。Siriの音声コントロールにも対応する。標準販売価格は1万2744円。

BeatsX(ブラック) BeatsX(ブラック)

 連続再生時間は最大8時間とスタミナもバッチリ。5分の充電で2時間再生できる「Fast Fuel」(急速充電)機能も見逃せない。充電はiPhoneやiPadでおなじみの「Lightningケーブル」で行うので、iPhone/iPadユーザーは充電ケーブルを減らせる(製品にも1本Lightningケーブルが付属する)。

 ドライバー(イヤーパッド)部分には磁石が仕込んであり、使わないときは左右のドライバーをくっつけておくことでケーブルの絡まりを防ぐこともできる。Apple製品との親和性の高い製品ではあるが、Windows PCやAndroidスマートフォン・タブレットにも対応している。

 なお、対応コーデックは非公表となっているが、搭載チップ的に少なくとも「SBC」と「AAC」には対応している。

WI-1000X(ソニー)

 ソニーの「WI-1000X」は、ノイズキャンセリング機能付きの装着感にこだわったBluetoothイヤフォン。「LDAC」「aptX HD」といったハイレゾ級の高音質コーデックにも対応していることが特徴だ(AACにも対応)。「Googleアシスタント」やSiriのコントロールも可能だ。メーカー直販価格は3万7670円。

WI-1000X WI-1000X(左がブラック、右がシャンパンゴールド)

 イヤフォン側にアップスケーリングエンジン(DSEE HX)を搭載しているので、接続先のデバイスが高音質コーデックに非対応でもある程度の高音質化ができることも見逃せない。スマホ・タブレットの専用アプリ「Headphones Connect」を使うと周囲の音を取り入れる「アンビエントモード」を含むサウンドエフェクトの調整もできる。

 連続再生時間は最大10時間(ノイズキャンセリング有効時)とスタミナもある。バッテリーが切れそうな場合、あるいはより高音質で音楽を楽しみたい場合はコネクタ経由でアナログ接続することもできる

【訂正:10月8日21時】初出時、PC/MacにおけるUSB接続に対応している旨を記載していましたが、正しくは変換コネクタ経由でのアナログ入力対応でした(PC/Mac以外でも利用できます)。お詫びして訂正致します

HA-FX99XBT(JVC)

 JVC(JVCケンウッド)の「HA-FX99XBT」は、同社独自のアップスケール技術「K2 TECHNOLOGY」によってBluetooth接続時にもハイレゾ相当の音質で楽しめることが特徴。メーカー直販価格は2万6870円だ。

HA-FX99XBT HA-FX99XBT

 連続駆動時間は最大8時間(Bluetooth接続、K2 TECHNOLOGY有効時)。付属のケーブルを使うと有線接続も可能で、この場合は正真正銘のハイレゾ対応となる(ただし接続先もハイレゾ出力対応が必要)。

 Bluetoothの対応コーデックは「SBC」「AAC」と「aptX」だ。

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