今回の発表会で「One more big thing(もう1つの大きなモノ)」として発表されたのが、Mate 20の大画面モデルであるMate 20 Xだ。
Mate 20 Xのバッテリー容量は5000mAhと、従来のMateシリーズよりも大容量。発表会では、「東京からロンドンまで飛行機で移動中に動画を連続再生する」というシチュエーションでiPhone XS Maxとのバッテリー持ちを比較した。飛行時間は約13時間という想定だ。
東京では両者ともに満充電でスタート。ロンドン到着時にはiPhone XS Maxはバッテリー残量10%だったのに対し、Mate 20 Xは46%残っていたという。退屈な機内で動画をフルに楽しんだ後でも、充電スポットを探さずに済むというアピールだ。
Mate 20 Xについては、ゲームアプリに関する比較も行われた。イギリスでモバイルゲーミングの各種検証を行っているGameBenchの調査レポートによると、Huaweiが指名した「PUBG Mobile」「NBA 2K18」「Mobile Legends」の中国版をMate 20 X(開発途中の中国版)、iPhone XS Max(中国版)、Galaxy Note9(中国版:Snapdragon 845搭載)で動作比較したところ、Mate 20 Xはいずれも最上位の「Ultra」評価を得たという。同社はイギリス版のゲームでも簡単な調査を行ったが、傾向は変わらなかったという。
発表会では、NBA 2K18(※)におけるMate 20 XとGalaxy Note9のフレームレート差の比較を動画で披露。Mate 20 Xのコマ落ちの少なさをアピールしていた。
※比較に使われた3ゲームの中で、一番差が出たのがこのタイトル。平均レート、最小レートともに、Galaxy Note9はMate 20 XやiPhone XS Maxから引き離された。その他の2ゲームは平均レートで大差はないものの、Galaxy Note9は最小レートが他の2機種よりも低かった
長時間ゲームをやる際に気になる発熱についても、Mate 20 Xではグラフェンフィルムを使った放熱機構を世界初採用することで対処。ライバルのスマートフォンよりも高負荷時の発熱を抑えられることをアピールした。
Mate 20 Xでは、オプションとして本体に直接取り付けられるゲームコントローラーも用意される。
その際に比較対象として出てきたのが「Nintendo Switch」だ。Mate 20 XはSwitchよりも画面が大きく、解像度も高く、バッテリーも持つ“より良いゲーム機”であるとした。
前編の冒頭でも述べた通り、Mate 20シリーズの発表会に見られる競合製品との比較は、海外では珍しいものではない。
では、実際のところMate 20シリーズはどうなのだろうか。筆者はMate 20 Proの「6GBメモリ・128GBストレージ・デュアルSIM」仕様(LYA-L29)を試用する機会を得たので、後日その詳細をお伝えする予定だ。
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