オーロラ写真ばかりではちょっと特別な環境過ぎて普段使いのカメラの威力が分かりにくいと思うので、昼間のホワイトホースを紹介しよう。ホワイトホースの街自体は小さく、特にこれといった観光名所もない。自然に囲まれた、でもきれいに整備されたのどかな街、といった印象。近くにはユーコン川が流れ、すぐそこに山々も見える。街を散策した日は快晴だったので、空の青と澄んだ川の流れを撮影することができた。
昼間のアクティビティーの一つに、ユーコン野生動物保護区という場所がある。筆者が英語ガイドの説明を正確に聞き取れていれば、広大な敷地の中に一周約5kmの散策コースがあり、カナダ北部に生息する特有の動物たちに出会える。エルク、バイソン、マウンテンゴート、リンクスなど……敷地が広すぎて、遠くにいる動物を撮るにはスマホでは厳しかったが、3倍くらいのズームでも割ときれいに撮れていた。
市内にはホワイトホースやユーコンエリアの歴史や自然などが分かるマックブライド博物館がある。小規模だが展示資料も多く、せっかくこの地まで訪れたのであれば知識を深めるのによい施設だと思う。特にゴールドラッシュ時代の中継地であったホワイトホースの役割など、ムービー仕立てで上映されているのが興味深かった(当然、全編英語なので、理解度は半分くらいだけど……)。
2階にはユーコンの動物たちのはく製が展示されており、野生動物保護区では近づけなかった動物が所狭しと並んでいたので、ここぞとばかりに写真を撮ってきた。R15 proのポートレートモードで撮影すると、背景をきれいにぼかしてくれるので、何だか撮影上手になった気になれてうれしい。
動物だけでなく、植物も日本では見たことないようなものが咲いていたり、意外とアートな雰囲気の建物があったりと、意外にも写真映えのする街だった。
今回、R15 Proを使って1つ気になった点がある。鏡面加工のツヤッツヤの美しいボディーが魅力的ではあるが、何だか滑るのだ。例えばちょっと不安定な場所に置くと、そのまま静かにツル〜ッと滑り落ちてしまう。それだけ滑らかなカーブが掛かっているということなのだけど、すぐに落としてしまいそうだし、持っていても不安。グリップがしっかりしたカバーが必要だと感じた(R15 Proには透明カバーが付属しているが、今回はカバーを装着せず使用した)。
一方で「防水」に対応しているのはポイントが高い。旅行では雨や水場での撮影も多いから、防水タイプはスマホ選びの際に割と上位の優先度なのだが、SIMロックフリースマホでは少ないので貴重である。旅行好きで海外にもよく行くからSIMロックフリースマホがいいのに……他のメーカーの皆さんにも防水対応は強く推したい!
そんなわけで、筆者はこのホワイトホース3泊4日の後、バンクーバーに移動し、さらに3泊カナダ旅行を続けたが、ホワイトホースのみのオーロラ鑑賞旅行なら、3泊5日程度でOK。今までオーロラ鑑賞はパッケージツアーに参加した方が楽かな……と思っていたのだが、思ったより少ない日数でも組めることが分かったので、オーロラ鑑賞旅へのハードルが下がったし、既にもう一度オーロラを見たくなっている。
そろそろ本格的な冬のオーロラシーズン……いや、やっぱり夏がいいかなあ?(寒いの苦手)。バンクーバーから日帰りでシアトルまで足を伸ばした夏休み後半戦は、ぜひ筆者のインスタグラムからご覧ください!
小野田涼子(アイティメディア メディア企画部 プランナー)
海外旅行好きが高じて(?)アイティメディアでグローバル担当となるが、すぐに海外出張などもなく、さらにこの秋、部署異動でまたもや遠ざかってしまったので、取りあえず自腹旅。隙あらば旅に出ようとするため、最近は休み前に社内の人から声をかけられる内容がほぼ「次はどこに行くの?」。スマホとクレカとパスポートがあれば取りあえず旅に出られる便利な世の中になったので、年々逃避行癖が強くなっている。海外によく行くくせにSIMロックフリースマホにしたのがつい最近で、その便利さにいたく感動した。
会社員という制約の中、いつかは世界一周も夢見ながら、取りあえず地道に「50歳までに50カ国制覇」を目指して現在47カ国訪問済み。Instagramでは他の旅写真も掲載中。Follow me!:onoryo
※このプロフィール写真はR15 proで撮影。ユーコン野生動物保護区のセルフィ―用スペースでみんなこうやって撮る
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