片手に持ってラフに自由に撮るのが楽しい。それがOsmo Pocketなのだが、そうやって撮った動画はどうしても無駄も多いわけで、公開するときはスマホとつないで、気に入った動画を転送し、そこで編集してから出すってことになる。
DJI Mimoの仕事の半分はそれ。その場で再生して気に入ったものだけを転送できる。端子に直結なのでレスポンスは良い。
いったん転送しちゃえばカメラは不要。iPhoneだけでOKだ。
複数の映像をつないで、長さや速度、色などを調節したりBGMをつけたりして、1本の動画にできる。
もう1つ、「My Story(マイストーリー)」モードを使うと、あらかじめ用意されたテンプレートに動画を当てるだけでBGMやフィルター付きの短い動画を作ってくれる。
とまあ、ざっくりとこんな感じ。
Osmo Pocketって単体では三脚も付けられないし(別売りのアクセサリーマウントを使えば可能)、単体でワイヤレスのリモート操作もできないし(別売りのワイヤレスモジュールで可能)、デジタルズームもできないし、レンズはもっと広角にしてほしかった……と「できないこと探し」をすると足りない面がいっぱい出てくるんだけど、でもそういう汎用(はんよう)性を求めてはいけないのだよなあと、これを持って面白がって楽しんでる彼女を見ててそう思ったのである。
ビデオカメラって映像記録だったり、映像を使った表現だったり、いろんなことに使われるけど、Osmo Pocketはもう「娯楽とコミュニケーションのカメラ」と言っていい。
だから、小さくて可愛くてラフに自由にカジュアルに片手で持って好きなように撮って、しかも高画質な楽しいカメラであり、ラフにカジュアルに楽しむために、スタビライザーが必要だったのだ。
撮れたらiPhoneにがちゃっとつないで大画面で再生して、気に入ったものだけダウンロードして楽しむってのが似合う。
まあ、レンズをもっと広角に、とは思うけれど、他に類のないすごく楽しめるカメラなのだった。
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