IDC Japanは3月12日、第4四半期(10月〜12月)のウェアラブルデバイスの世界および国内における出荷台数を発表した。総出荷台数は前年同期比31.4%増の5931万台だった。2018年通年は27.5%増の1億7215万台。この成長は、年間で市場の4分の1を占めるようになった“耳装着型”デバイスの増加の影響だとIDCは分析する。
耳装着型とは、米AppleのAirPods、米GoogleのPixelBuds、米BoseのQC35 IIなどのような、「ボタンを押すだけで、またはホットワード検出機能を通じてスマートアシスタントを起動できるワイヤレスヘッドフォンやイヤフォンを含む」。ヘッドフォンジャックのないスマートフォンが増加していることから、耳装着型デバイスは今後「ベンダーにとっての主戦場の1つになる」とIDCは予測している。
Apple Watchのようなスマートウォッチは前年比54.3%増とこちらも好調で、ウェアラブル端末出荷全体の約3割を占めた。Appleが市場のほぼ半分を占める。
メーカー別シェアは、1位がApple WatchとAirPodsを擁するApple、2位は中国市場で堅調な中国Xiaomi、3位はスマートフォンにウェアラブル端末をバンドルしている中国Huawei、4位はVersaやCharge 3が好調の米Fitbitだった。
日本については、第4四半期の総出荷台数は25.5%増の約55万6000台。Apple Watchの新モデル投入が奏功したとしている。Appleの日本での出荷台数は54.6%増でシェアは64.5%と圧倒的だ。
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