内蔵スピーカーを使って音楽をかけ続けるような場面では、音量を抑えることで消費電力を抑えられる。これが当てはまる利用シーンはごく限られるだろうが、少しでも長く音楽をかけたい場合などに試してみよう(もちろん、節電という意味では、楽曲を停止するのが一番だが……)。
GPSやWi-Fiを活用して位置情報を取得する際にも、iPhoneは電力を消費している。マップなどを使うには必須の機能だが、位置情報を取得せずとも使えるアプリも多いため、そうした場合には機能をオフにしておいた方がバッテリー消費を抑えられる。
また、位置情報の利用が必須のアプリでも、位置情報の使用設定を「常に許可」ではなく、「アプリの使用中のみ」にしておくとよい。
iOS 12で追加された新機能「スクリーンタイム」も、念のためオフにしておきたい。同機能を有効にしておくと、アプリの使用時間などを統計的にまとめてくれるので、利用状況を管理しやすくなるが、バックグラウンドでの処理が増えている可能性が高い。
便利な機能ではあるが、iPhoneのバッテリー持ちを伸ばすという意味では、無理に使う必要はない。ただし、スクリーンタイムをオフにすると、それまでに取得した記録は消えてしまうので注意したい。
おなじみの方法ではあるが、Wi-FiとBluetoothは利用時以外はオフにしておこう。検出できるアクセスポイントや、接続できるデバイスを検知するのにバッテリーを消費するからだ。
ちなみに、iOS 11以降では、コントロールセンターからWi-FiやBluetoothをオフにした場合に、一時的に接続がオフになるだけなので、完全に機能をオフにする場合には、それぞれ「設定」アプリ内から操作を行う必要がある。
Wi-FiやBluetoothを有効にしている際には、「AirDrop」での共有機能が有効になっていると、近くのiOSやmacOSデバイスとの接続が行われていることになる。
重要な設定に比べれば、バッテリー消費は微々たるものだろうが、節約を徹底する上では、こちらも小まめに「受信しない」にしておきたい。
iPhoneのバッテリーを節約する方法は、まずはこの10項目から確認してみてはいかがだろう。もちろん、全てを適用する必要はないので、自身が無理なく管理できる項目を把握して、いつでも使えるようにしておけばよいと思う。
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