Samsung ElectronicsのGalaxyシリーズはディスプレイ前面を広く使ったInfinity Displayを採用しており、ディスプレイを欠き取ったいわゆる「ノッチ」はこれまで採用していませんでした。また「Galaxy S10」シリーズや「Galaxy A8s」のようにパンチホールディスプレイを採用したモデルも複数展開しています。
しかしミッドレンジの主力モデルは他社と同じノッチディスプレイを採用するようです。その中核ともいえる「Galaxy A50」は水滴型ノッチを搭載。カメラだけではなくデザインにも特徴を持った製品です。
Galaxy A50のスペックは、プロセッサがSamsungの「Exynos 9610」(8コア)、メインメモリ4GB/6GB、内臓ストレージ64GB/128GB、ディスプレイが6.4型(108×2340ピクセル)。Samsungはこの水滴型ノッチディスプレイを「Infinity-U」と呼んでいます。ミッドレンジクラスのモデルで、2桁型番になった新しいGalaxy Aシリーズの中核に位置する製品となるわけです。
本体サイズは74.7(幅)158.5(高さ)×7.7(奥行き)mm、ディスプレイのアスペクト比が19.5:9のため、6.4型モデルでありながらも片手で十分持てる大きさ。またこの厚さでもディスプレイに指紋認証センサーを内蔵、バッテリーは4000mAhとなかなかの実力を持っています。
Galaxy Aシリーズはカメラ性能にも特徴がありますが、このGalaxy A50もトリプルカメラを搭載。2500万画素F1.7のアウトカメラに、800万画素で焦点距離が12mmのウルトラワイド、そして深度測定用に500万画素カメラを追加。上位モデルにも匹敵するスペックです。
カメラのUI(ユーザーインタフェース)も上位モデルとほぼ変わりません。シーン自動判定機能がないくらいでしょうか。インカメラも2500万画素でセルフィーにも強いのが特徴。Galaxy Sシリーズとは違う方向を向いた製品であることが分かります。
本体カラーは欧州ではブルー、ブラック、ホワイトの3色展開のようです。ブルーはややマット感のある落ち着いた色合い。一方ホワイトは単色の白ではなく、光のあて具合によりきらびやかに光ります。これは多層フィルムの張り合わせで背面を処理しているからでしょう。
そしてブラックはより美しい光り方で、虹のような色合いを重ねることで鮮やかさを演出しています。黒というとピアノブラックのような深い色合いも美しいのですが、このGalaxy A50の仕上げは最近はやりのグラデーションカラーのように、毎日見ていても飽きないでしょう。中国メーカーの端末とは違う色仕上げを施すあたりは、Samsungの意地もあるかもしれませんね。
価格は249ユーロからで、日本円では約3万円。日本のSIMフリー市場でも十分通用するスペックとデザインの製品だけに、夏モデルあたりで出てきてほしいものです。
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