「Pixel 3a」のコスパを検証する カメラや基本性能は「Pixel 3」とどう違う?(1/3 ページ)

» 2019年06月09日 06時00分 公開
[島徹ITmedia]

 GoogleからミドルクラスのAndroidスマートフォン「Pixel 3a」が発売された。今回のモデルは最新OSやサービスをいち早く利用できるスマホというだけでなく、5万円前後でおサイフケータイや高画質カメラを搭載した、高コスパのSIMロックフリースマホとしても注目を集めている。【訂正あり】

Pixel 3a Googleの最新スマートフォン「Pixel 3a」

 また、分離プラン時代のNTTドコモやソフトバンクのキャリアモデルとしても魅力的な端末だ。本機の特徴や性能について、2018年に発売されたハイエンドモデル「Pixel 3」とも比べつつ見ていこう。

ミドルクラスでは高コスパ・高画質、さらにOS更新が3年保証

 Pixel 3aは、2018年11月に発売されたハイエンドのPixel 3のイメージや機能を受け継ぎつつ、5万円前後の価格に収めた。よりディスプレイの大きな「Pixel 3a XL」も6万円台で販売されているが、コスパを求める人にとってはPixel 3aが本命といえる。

Pixel 3aPixel 3a Pixel 3aのデザインはハイエンドのPixel 3とほぼ同じ。5.6型フルHD+の有機ELディスプレイを搭載する(写真=左)。背面には指紋認証センサーと、おサイフケータイ対応のFeliCa/NFCを搭載。パネル素材はポリカーボネートだ(写真=右)

 なぜPixel 3aのコスパを強調するかというと、前述の通り5万円前後で高画質カメラやプロセッサにミドルクラスでも上位のSnapdragon 670搭載なのに加えて、モバイルSuicaなどを利用できるおサイフケータイに対応していること、そしてOS更新の3年保証が大きい。

 おサイフケータイについては、ドコモのdカードと連携させた「iD」も利用可能になったので、ドコモ版の購入を考えている人も選びやすい。

Pixel 3aPixel 3a おサイフケータイとGPayに対応。モバイルSuicaなどのサービスを利用できる(写真=左)。おサイフケータイのFeliCaやNFCは指紋認証センサーの位置に搭載されている(写真=右)

 Pixel 3aはGoogle製だけあって、発売から3年後の2022年5月まで、最新OSとセキュリティアップデートが提供される。通常のユーザーにとっては長く使えるスマホとして安心して利用できる。GoogleマップのARナビのように、Pixelシリーズの端末はGoogleの最新サービスをいち早く試せるので、アプリ開発者がレファレンス機として購入するのにも適している。

Pixel 3a 徒歩のみの経路検索をした場合、ARナビのα版を試せる

 現時点でARナビはα版で、本人が静止した状態かつ、スマホを持ち上げた場合のみ実写映像とARのナビが表示される、慣れない場所では便利な機能といえる。生活がすぐに劇的に便利になる機能ではないが、新サービスが気になる人は試してみるといいだろう。

Pixel 3から何が変わった?

 ここからは、Pixel 3aの外観や使い勝手について、ハイエンドのPixel 3と比較しつつ見ていこう。Pixel 3aはPixel 3から必要以上の機能をうまく外しつつ、必要な機能の多くを残したモデルとなっている。

Pixel 3aのPixle 3からの主な変化点

  • プロセッサはハイエンドSnapdragon 845からミドルクラスSnapdragon 670に
  • おサイフケータイには引き続き対応
  • ヘッドフォン端子を新たに追加
  • ストレージは64GBのみ
  • 耐水だが防水・防塵(じん)には非対応
  • ワイヤレス充電には非対応
  • カメラは同等のものを搭載、インカメラは1つになった

 有機ELディスプレイの画面サイズはPixel 3aが5.6型フルHD+(1080×2220ピクセル)で、Pixel 3の5.5型フルHD+(1080×2160ピクセル)より大きい。なお解像度は異なる。

Pixel 3a 左がPixel 3a(5.6型)、右がPixel 3(5.5型)。0.1型の違いだが、大きさの違いは感じられる

 発色やコントラストは両方とも良好だが、比べると黒の締まりや鮮やかさはPixel 3の方が良い。ただ、Pixel 3aの有機ELの色味はPixel 3 XLと似ており、調達先や個体差によって違うだけという可能性もある。

 なお、Pixel 3aスペック表にはPixel 3にあったHDR サポート(UHDA 認証)の表記はないが、YouTubeアプリではHDR対応ムービーを色鮮やかに再生できた。

 サウンドに関しては、受話部分と底面にステレオスピーカーを搭載。Pixel 3の前面ステレオスピーカーと比べて音量の大きさや低音の迫力はやや劣るが、ミドルクラスのスマホとしては納得できる品質だ。自宅などで動画やゲームの音を快適に楽しめる。

Pixel 3a 有機ELディスプレイと内蔵ステレオスピーカーで動画も快適に楽しめる。また、本体上部にはヘッドフォン端子も搭載している

 Pixel 3aはヘッドフォン端子を搭載しているので、USBの変換アダプターを用意せず、気軽に有線のヘッドフォンで音を楽しめる。もちろんワイヤレスでもAACやaptXに加え、aptX HDやLDAC対応の高音質のヘッドフォンを接続できる。

 背面パネルはPixel 3がガラスで、Pixel 3aがポリカーボネートだが、Pixel 3aの表面処理は、Pixel 3の擦りガラスっぽい表面処理に似せており、見た目ではそこまで違いを感じない。ただ、Pixel 3aのパネルは長期間利用していると傷が付きやすそうに感じられた。長く使うなら保護ケースを付けた方がいいだろう。

Pixel 3a 本体カラーやサイズの違いを除くと、パッと見ただけでは左のPixel 3aと右のPixel 3の違いは分からない。ただ、実際に触るとPixel 3aのポリカーボネートの方が柔らかい

 本体は重量147gで厚さ8.2mmと軽量スリムなので、長時間持っても疲れにくい。横幅は70.1mmと、片手持ちでの親指操作をするにはギリギリのサイズといえる。片手持ちでの操作やフリック入力を使う場合は、本体を握るとGoogleアシスタントが起動する「Active Edge」の感度をやや低く設定しておいた方が使いやすいだろう。

Pixel 3a 横幅70.1mmと、片手持ちで親指操作するにはやや大きい
Pixel 3a 厚さ8.2mm。側面には電源キーとボリュームキーを搭載する

 UI(ユーザーインタフェース)は、Android 9標準の下からスワイプでタスクを切り替えるタイプだ。以前のAndroidの3ボタン操作(ナビゲーションバー)に戻すことはできない。

【訂正:2019年6月10日9時49分 初出時に、Pixel 3とPixel 3aのディスプレイ解像度、Pixel 3aの本体幅が誤っていました。おわびして訂正致します】

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