PayPayは、モバイル決済サービス「PayPay」の登録者数が8月7日に1000万に到達したことを発表した。2018年10月5日にサービスを開始してから、約10カ月での達成となる。急速にユーザー数を伸ばせた要因として同社は、各種キャンペーンに加え、国や地方自治体、他事業者のキャンペーンや啓もう活動によって、日本のキャッシュレス決済の機運が高まったことを挙げる。
PayPay
累計ユーザー数は、第1弾の「100億円あげちゃうキャンペーン」実施後の2018年12月13日で一気に300万を突破し、ユーザーの伸び幅は2018年12月上旬が最も大きい。その後も右肩上がりで数字を伸ばしている。
次いで伸び幅が大きい900万〜1000万は、2019年7月18日〜2019年8月7日。これは、8月1日から、ヤフー関連のサービスで付与している期間固定Tポイントを、「PayPayボーナス」「PayPayボーナスライト」に変更された影響によるものとみられる。ヤフーのサービス利用者に期間固定のPayPayボーナスがたまったことから、PayPayの登録者が増えたといえる。
PayPay登録者数の推移
合わせて、PayPayの加盟店が8月8日時点で100万を突破したことも発表した。同社はサービス開始前から全国20箇所に営業拠点を設置し、都市部から地方まで加盟店の拡大に努めてきた。大型のフランチャイズ店はもちろん、従来の決済手段が現金のみだった小規模な店舗にも、PayPayの導入を進めることができた。なお、100万店舗は申し込み件数で、審査中の店舗なども含まれるため、厳密にはPayPayを利用できる店舗=100万というわけではない。
PayPay、サービス開始10カ月で980万ユーザーを突破 “利用習慣の定着”が奏功
ソフトバンクの宮内謙社長が、8月5日の決算説明会で、決済サービス「PayPay」の進捗(しんちょく)について語った。PayPayの累計登録者数は、2019年8月5日時点で980万人を突破した。累計決済回数は1億回を突破。いずれもサービス開始10カ月での記録となった。
ユーザー数900万、加盟店70万を突破 PayPayが放つ次の一手とは?
「SoftBank World 2019」で同社グループのPayPay副社長の馬場一氏が最新戦略を語った。馬場氏によると、7月18日にPayPayは900万加入を達成。「間もなく1000万になる」と自信をのぞかせた。店舗とユーザーの接点を強化する機能を実装していくのが今後の目標だという。
PayPay、9月は食品スーパーで最大10%還元
9月の「いつもどこかでワクワクペイペイ」は、食品スーパーマーケットが対象の「10時〜14時がおトク!家計を応援!スーパーマーケット大還元祭」。9月1日〜9月30日の毎日10時〜14時の間に「PayPay」で支払うと、最大10%のPayPayボーナスが還元される。
PayPay残高の名称や有効期限が変更 「PayPayマネー」は出金も可能に
PayPayは、2019年7月29日からPayPay残高の名称や有効期限などを変更する。「PayPayライト」は「PayPayマネーライト」に、「PayPayボーナスミニ」は「PayPayボーナスライト」に名称を変更する。9月30日以降、「PayPayマネー」から出金も可能になる予定。
ヤフー、8月から期間固定Tポイントを「PayPayボーナス/ボーナスミニ」へ変更
ヤフーは、8月からヤフー関連サービス上のキャンペーンなどで付与している期間固定Tポイントを「PayPayボーナス」「PayPayボーナスミニ」へ変更する。また、PayPayは6月3日に「Yahoo!ショッピング」などヤフー関連サービスでのオンライン決済時に付与する「PayPayボーナス」を0.5%から1%に引き上げる。
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