月間データ通信量が100GBで月額3600円、解約金はなし――そんな夢のようなモバイルデータ通信サービス「Nomad SIM」が登場しました。
その実力はいかほどのものか。旅行中のデータ回線、そして自宅の固定回線(光回線)の代わりに使えるか、試してみることにしました。
(記事中の価格は全て税別)
Nomad SIMは、Nomad Worksが提供するモバイルデータ通信サービスで、ソフトバンクの「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」(AXGP)のネットワーク(ソフトバンクでいう所の「Hybrid 4G LTE」)に対応しています。最高通信速度は下り187.5Mbps、上り37.5Mbps(共に理論値)です。
ソフトバンクのネットワークを使った大容量で低料金のデータ通信サービスは既に幾つか登場していますが、Nomad SIMはSIMカードのみで提供されるという、他のサービスにはない特徴があります。ソフトバンクのネットワークに対応する、好きなSIMロックフリー端末で使えることが強みです。
最低利用期間は1カ月で、それを過ぎた後の解約金は一切発生しないため、気軽に試すこともできます。
Nomad SIMの料金プランは2種類。先述の「月間データ通信量が100GBで月額3600円」なプラン「Basic Plan(ベーシックプラン)」の他に、月間データ通信量が300GBまでで、月額4800円の「Pro Plan(プロプラン)」も用意されています。この他に、契約時に事務手数料が3000円かかります。
両プラン共に、「直近3日間で10GB以上通信すると速度制限」といった明示的な短期間での通信制限はありません。ただ、Webサイトのよくある質問を見ると「無制限ではなく回線元の判断によって、当月末まで128kbpsの速度制限がかかる場合があります」というただし書きもあります。
他の通信サービスもそうですが、非常に極端な通信は制限される可能性があります。気を付けたい所です。
Nomad SIMは音声通話に対応しませんが、SMSの受信には対応しています。SMSによる認証を行うサービスやアプリも問題なく利用できます。
テザリング(インターネット共有)については、よくある質問によると以下のような状況です。
確実にテザリングするには、SIMロックフリーのモバイルルーターを用意するのが一番手っ取り早そうです。
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