Huaweiが8月9日(現地時間)に、中国広東省東莞市で実施した開発者会議で「EMUI10」を発表した。EMUIは、Android上に搭載した独自UI(ユーザーインタフェース)で、Huaweiのスマートフォンに採用されている。
EMUI10では、画面の背景を黒基調にする「ダークモード」を新たに採用した。暗い背景の中にテキストを快適なコントラストで配置することで、目に映る一貫性、快適さ、読みやすさを確保したとしている。
複数の端末やアプリに接続して、同じコンテンツを同期できるようにもなる。例えば、複数のスマホで音声通話やビデオコールを同期して、ビデオコールの通話画面をテレビや車載スクリーンに映す、ビデオコールの利用中にドローンの撮影画面に切り替える、といったことが可能になる。
これらは、各端末のハードウェア機能を仮想化する「分散型テクノロジー」で実現するという。ディスプレイ、カメラ、マイク、スピーカーなどを分離し、必要に応じて利用することで、相互に共有される。接続できるのは、ユーザーが認証した端末のみで、端末間の通信はエンドツーエンドで暗号化される。
このEMUI10は、次期Mateシリーズで採用される。Mateシリーズは例年、9月に開催される家電イベント「IFA」で予告され、10月に正式発表されている。2019年もこのスケジュール通りになる可能性が高い。
EMUI 8.0とEMUI 9.0のアップデート率はそれぞれ79%と84%に達しており、HuaweiはEMUI10にアップデートするユーザーが1億5000万人に達すると予想する。
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