いわゆる「分離プラン」が一般化したことにより、通信料金と端末代金の区分が明確化された。これまで一般的だった通信料収入を原資とする割引は制限され、複雑な料金体系はやや分かりやすくなった。一方で、端末高騰化への対処として、各キャリアは25カ月目での返却や機種変更を前提とした割引を展開している。本記事では、各社の2019年夏モデルについて、主なスマートフォンの価格をまとめた。※価格は全て税込み。
ドコモ夏モデル(ハイエンド機)。左から「Xperia 1 SO-02L」「AQUOS R3 SH-04L」「Galaxy S10 SC-03L」「Galaxy S10+ SC-04L」「Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L」「HUAWEI P30 Pro HW-02L」
au夏モデル。左上から「Xperia 1 SOV40」「Galaxy S10 SCV41」「Galaxy S10+ SCV42」「AQUOS R3 SHV44」「TORQUE G04」「Galaxy A30 SCV43」「HUAWEI P30 lite Premium HWV33」「AQUOS sense2 かんたん」「Xperia 1」や「Galaxy S10/S10+」「AQUOS R3」など、複数キャリアで共通して販売される機種を比べると、実は端末代金の総額にはキャリアによって1〜2万円程度の差がある。例えば、Xperia 1の場合、NTTドコモは10万3032円だが、ソフトバンクは13万6320円だ。
しかし、25カ月目での端末返却や機種変更を前提とした割引、つまりドコモの「スマホおかえしプログラム」や、ソフトバンクの「半額サポート」などを適用した場合には、ドコモ版が6万8688円、ソフトバンク版が6万8160円のように逆転する。
これらの端末をauやソフトバンクで購入する場合には、割引をうまく活用した方が端末代金のコストを抑えられる。反対に、シンプルな端末代金に限っていえば、一括購入するならドコモが安く設定されているというわけだ。
総額で5万円台以下のラインアップは、エントリーモデルからミッドレンジ帯が中心だ。ドコモのスマホおかえしプログラムは対象とならないが、auの「アップグレードプログラムEX」や、ソフトバンクの半額サポートはこちらも対象となる。そのためソフトバンクの低価格帯の端末はさらに安くなり、1万5000円程度で購入できるものもある。
25カ月目での返却を前提とした割引では、確かに端末代金の分割払いの一部が免除されて安くはなるが、支払いが終了した後にそのまま端末を使い続けることはできない。返却しない場合の価格は一見高額に感じるが、長期的に同じ端末を利用し続けられることを考えれば割安になる場合もある。
なお、auのアップグレードプログラムEXやソフトバンクの半額サポートは、2019年9月末で終了する予定。9月に発売されるとウワサされる新型iPhoneが、これらサービスの対象になるかは定かではないが、夏モデルの購入を考えている人は、9月末までに購入するのがいいだろう。
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