本体の持ちやすさはどうか。ディスプレイが2つあり、そのうちの1つは7.3型と大きいことから、Galaxy Foldは約276gとなかなかのヘビー級。閉じると幅は62.8mmとかなり細く、片手でも持ちやすいが、さすがに重量感がある。閉じると端末がよりコンパクトになるので重量が凝縮されるが、開くと重量が分散されるので、数値ほど重くは感じない。重さについては、閉じたときの方が慣れるのに時間がかかりそうだ。
サムスンは、閉じた状態の4.6型ディスプレイは「カバーディスプレイ」、開いた状態の7.3型ディスプレイは「メインディスプレイ」と呼んでいる。本体を開くと、メインディスプレイを含む幅は一気に117.9mmにまで伸びる。開いたまま片手で握り続けるのは至難の業だが、親指以外の4本の指を背面に添えれば片手持ちも可能だ(筆者の場合)。
例えば電車での移動中、ブラウザで記事を読む、SNSの投稿を眺める程度の用途なら、吊革につかまったまま片手でもいけそう。厳しければ本体を折りたたんでカバーディスプレイを使えばよい。逆に座ったときやドア付近の場所を確保できたときなど両手が使える環境なら、本体を開いて大画面で情報収集したり動画を楽しんだりすればよい。このように、用途に応じてカバー/メインディスプレイを柔軟に使い分けられるのがGalaxy Foldのメリットだ。
閉じた状態での片手操作は快適だが、カバーディスプレイは上下の余白が広く、4.6型という数値よりも小さく感じる。それもそのはず、カバーディスプレイのアスペクト比は21:9と縦長。同じアスペクト比の「Xperia 1」(6.5型)や「Xperia 5」(6.1型)が2回りほど細くなったと言えば、分かりやすいだろうか。6型クラスのスマホに慣れた身としては、まるで小型スマホを操作しているかのように感じるし、文字入力やゲームなど、少し手の込んだ操作には慣れを要する。上下の余白を生かした表示も欲しいところだ。
Galaxy Foldは、ディスプレイを内側にして折る「谷折り」を採用している。メインディスプレイを保護できるのが谷折りのメリットだが、閉じた状態でより大きな画面を活用するなら、「HUAWEI Mate X」が採用しているような、メインディスプレイ外向きに折る「山折り」もアリなのではないかと思う。
Galaxy Foldの閉じた状態のサイズは約62.8(幅)×160.9(高さ)×15.7〜17.1(奥行き)mm。一般的なスマホと比べて幅が細いが、折りたたむ分、厚さが増している。高さはXperia 1(約167mm)と比べると約7mm短く、ポケットにも十分入るサイズ感だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.