11月20日、ASUS JAPANはゲーミングスマートフォンの最新モデル「ROG Phone II」の製品と、発売日、価格について発表した。
ROG Phone IIの特徴は、一般ハイエンドスマホをさらに超える処理性能のQualcomm製プロセッサ「Snapdragon 855+」と12GBメモリを搭載しつつ、長時間の快適なゲームプレイを実現する高い放熱性能と付属の外付けファン、大容量6000mAhバッテリーを搭載したモンスタースペックだ。前モデルと同様、外付けのゲームパッドをはじめとする多数の周辺機器も用意される。
発売は11月22日で、20日に予約開始。価格は512GBモデルのブラックグレア(ZS660KL-BK512R12)が10万5500円(税別、以下同)、1TBモデルのマットブラック(ZS660KL-BK1TR12)が12万5500円だ。
さらに、数量限定ながら周辺機器と一緒にお得な価格で購入できる「ROG Phone II Game Changer Set(数量限定)」も用意される。
今回発表された専用の周辺機器「ROG Kunai Core Gamepad」と「TwinView Dock II」がセットになったモデルのうち、512GBモデルが12万7280円(税別)、1TBモデルが14万7280円(税別)となる。個別に買うより約1万4000円安くなるので、周辺機器の購入を考えている人はすぐに予約するといいだろう。
ゲーミングスマホは特定の層に向けたやや高額なモデルといううえに、SIMロックフリーモデルなので購入のハードルはやや高い。だが、マーケティング部部長代理兼モバイルプロダクトマーケティングの塩野氏によると、2018年発売のROG Phoneは、日本がワールドワイドでトップ3に入る売り上げを見せたという。要因は、eスポーツの盛り上がりなどが考えられるとのことだ。
製品の特徴と周辺機器については、システムビジネス事業部テクニカルプロダクトマネージャの阿部直人氏から語られた。
搭載するプロセッサのSnapdragon 855+は、一般ハイエンド向けのSnapdragon 855から動作クロックを引き上げたもの。CPUは2.84GHz/8コアが2.96GHz/8コア、GPUは585MHzから678MHzに向上。これにより、CPU性能が4%、GPU性能については15%向上したという。
さらに、大容量12GBのメインメモリに加えて、ストレージは512GBまたは1TBかつ、高速なUSF3.0のものを採用。現在のAndroidスマートフォンの中では他社を引き離すスペックとなっている。
結果、Antutuベンチマークでは社内テストで15万スコア超え。ゲームの起動時間でも明らかな差が出たという。
さらに、ROG Phone IIでは長時間のゲームプレイを前提とした冷却性能を実現。本体内部に3Dベーパーチャンバーなどを搭載し放熱性能を高めるのはもちろん、付属の「AeroActive Cooler II」を装着し、空冷ファンで全体を強制的に冷やすことができる。結果、長時間のゲームプレイでは一般のハイエンドスマホと違って、熱による性能低下(スロットリング)が発生させず、常時快適なプレイが可能になっている。
ディスプレイは縦長の6.59型有機ELを備え、解像度はフルHD+(2340×1080ピクセル)だ。リフレッシュレート最大120Hzでの表示が可能で、対応ゲームなら通常の60Hzを超えるより滑らかな表示が可能だ。また、タッチパネルセンサーを240HzにしてOS部分まで最適化したことから、タッチ操作に対する遅延も短くしている。
この他、高い色再現性とHDR10にも対応。音量の大きいデュアルステレオスピーカーも搭載。ゲームだけでなく動画試聴にも最適だとアピールする。
前モデルから搭載されている、横向きでゲームパッドのLRボタン風操作を実現するAirTriggerは、超音波タッチセンサーの「AirTrigger II」へと進化。タッチ操作への反応が高速になった他、タッチだけでなく前後左右へのスライド性能も可能になった。
ゲームプレイを支援する「Armoury Crateアプリ」は、一般的な通知オフや画面録画、ライブ配信の他、CPUのコア単位を含む動作設定や画面のリフレッシュレート、タッチ操作の範囲や感度といった、ゲーミングスマホらしい細かい設定が可能だ。
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