Galaxy S10 Lite/Note10 Liteはどこが「ライト」なのか? S10/Note10+と比べてみた:山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2020年02月02日 09時07分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 Samsung Electronicsは2月11日に2020年のフラグシップモデルを発表予定です。それに先立ち1月にラスベガスで開催されたCES 2020では、新しいミドル・ハイレンジモデルとなる「Galaxy S10 Lite」「Galaxy Note10 Lite」の2機種が展示されていました。SamsungのフラグシップモデルのLiteバージョンは今回が初めて。いったいどこがどうLiteになっているのでしょう?

Galaxy S10 Lite Galaxy S10 LiteとGalaxy Note10 Liteは「Lite」といいながら、なかなかのスペックを持つ

 Galaxy S10 Lite、Galaxy Note10 Liteはどちらも6.7型、1080×2400ピクセルのディスプレイを採用しています。ディスプレイは左右の角を丸めたSamsung得意のエッジディスプレイではなく、一般的な平面ディスプレイを採用、これでコストを下げているようです。とはいえ両者はカメラ、プロセッサの性能が大きく異なります。

 いずれも「Lite」と付いていることから、オリジナルの「Galaxy S10」「Galaxy Note10/Note10+」のスペックダウンモデルという印象を受けますが、実はそうでもないのです。まずは分かりやすい部分で、Galaxy Note10+とGalaxy Note10 Liteを比べてみましょう。

Galaxy Note10 Lite Galaxy Note10+(左)とGalaxy Note10 Lite(右)

 Galaxy Note10+は6.8型、1440×3040ピクセルのディスプレイを搭載しており、Galaxy Note10 Liteよりも0.1型ほど画面サイズは大きくなっています。しかし本体の大きさは77.2(幅)×162.3(高さ)×7.9(奥行き)mmで、Galaxy Note10 Liteの76.1(幅)×163.7(高さ)×8.7(奥行き)mmよりも縦方向は小さくなっています。ベゼル幅の差もかなり違いますね。

 そしてカメラはLiteシリーズは左隅の上にまとめたデザインとなりました。Galaxy Note10+は1600万画素(超広角)+1200万画素(広角)+1200万画素(望遠)+TOF、フロントは1000万画素。Galaxy Note10 Liteは1200万画素が3つでそれぞれ超広角、広角、望遠、一方フロントは3200万画素です。インカメラ重視はGalaxy Aシリーズに近づいた部分であり、Liteモデルの位置付けが若い世代も狙っているということかもしれません。

Galaxy Note10+ Lite Galaxy Note10+(左)とGalaxy Note10 Lite(右)のカメラ配置はだいぶ異なる

 Galaxy Noteといえば充電不要で使えるスタイラスペン「Sペン」が付属しますが、Galaxy Note10 Liteでもペンを使った手書き文字のテキスト化や、Bluetooth接続によるペンジェスチャー(カメラのシャッターを切るなど)が利用できます。ペン性能はGalaxy Note9と同等のようです。また、プロセッサはSamsungの「Exynos 9810」で、これもGalaxy S9やGalaxy Note9と同等の1世代前のもの。ということでGalaxy Notte10 Liteは、Galaxy Note10+のスペックダウンモデルであるわけです。

Sペン Sペンの性能はGalaxy Note9と同等

 次にGalaxy S10+とGalaxy S10 Liteを比較してみました。Galaxy S10+のディスプレイサイズは6.4型でGalaxy S10 Liteより一回り小さく、同じ6.7型のGalaxy S10 5Gとサイズの比較をしたいほどです。LTEモデルの最上位製品であるGalaxy S10+よりもGalaxy S10 Liteは解像度は低いものの、物理的なサイズを大きくしたところは非常に興味深いところ。大画面ニーズの高まりを素早く新しい製品に反映させたということなのでしょう。

Galaxy S10 Lite Galaxy S10 Lite(左)とGalaxy S10+(右)

 これら2製品のスペックを比較すると、Galaxy Note10 Liteとは異なり、Galaxy S10 Liteは決してライトなモデルではないことが分かります。プロセッサはSnapdragon 855を採用しており、カメラは4800万画素(広角)+1200万画素(超広角)+500万画素(マクロ)、フロントは3200万画素です。Galaxy S10+のカメラは1600万画素(超広角)+1200万画素(広角)+1200万画素(望遠)で、フロントは1000万画素+800万画素。総合的にはGalaxy S10+の方がカメラ性能は上かもしれませんが、広角とフロントの画素数はGalaxy S10 Liteが上回っています。

Galaxy S10 Lite Galaxy S10 Lite(左)とGalaxy S10+(右)のカメラは、部分的にはLiteの方が性能は上回っている

 このようにGalaxy S10 LiteはGalaxy S10+にも負けない性能を持っており、「ライト」な性能なのはディスプレイの解像度が低いくらいかもしれません。とはいえ、間もなくGalaxy S20(仮称)が出てくることを考えると、そのS20の低スペック版、という位置付けにもなるのでしょう。

Galaxy S10 Lite 性能は「ライト」とはいえない、Galaxy S10 Lite

 Liteシリーズは新興国などで展開されるようですが、Galaxy Note10 Liteは「ペンが使える2台目のスマートフォンが欲しい」というニーズに対応できます。ぜひ日本にも投入してほしいものです。

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