タクシー配車サービスに再編の波? 「JapanTaxi」とDeNA「MOV」が事業統合:アプリの統合は未定(2/2 ページ)

» 2020年02月04日 19時50分 公開
[井上翔,ITmedia]
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事業統合で質の良いサービスの提供を目指す

中島氏 統合後の姿について語る中島氏

 統合の背景には、「タクシー配車アプリ普及率の低さ」(中島氏)や、「タクシードライバーの人手不足」(同)もあるという。

 タクシーの月間輸送回数に占める配車アプリの利用率は、競合アプリを足し合わせたとしても「多く見積もって2%程度」だという。

 その割に、配車アプリを使っても、対象エリアなはずなのになかなかタクシーを捕まえられないことがある。その理由として、タクシーの総台数の減少や乗務員の高齢化が挙げられる。ただ、乗務員の乗車時間(乗務時間全体)に占める運賃の発生する時間の割合は20〜30%程度。配車効率の面でも労働効率の面でも改善の余地はある。

アプリ後進国 アプリによる配車利用率は多くて2%。「配車アプリ後進国」だ
載りたくても乗れない 配車アプリを使っても、場所や状況によってはなかなかタクシーを捕まえられないことがある
台数 タクシーの台数は年々減少し、ドライバーの高齢化も進む
高率 乗務時間に占める運賃発生時間が少ないという課題もある

 中島氏によると、「『ライドシェアを(日本でも)解禁すれば良いのでは?』という声があるし、実際に言われることも多い」という。しかし同氏は、ライドシェアの先進地域ではドライバーによる犯罪、環境問題、労働問題などさまざまな問題から「いったん開いた(解禁した)所から再度規制する流れが生まれている」として、ライドシェアを解禁してもタクシーを取り巻く問題は解決しないという立場を取る。

 世界的に見て品質の高い日本のタクシーを効率良く使える環境を作り、他の交通手段と組み合わせることでより便利に使えるようにする――それが両サービスの統合により目指す将来像のようだ。

ライドシェアの諸問題 ライドシェアが普及した国や地域では、それに伴う問題から再度規制の動きが出ている
事故率と犯罪発生率 ライドシェアに問題があるなら、世界と比べて品質の高い傾向にあるタクシーを活用しようという考えに立つ
将来像 今後予定している取り組み(一部に実証実験段階、あるいは限定的な導入段階にあるものも含まれる)
将来像 タクシーを起点にさまざまな課題を解決したいという
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