KDDIと沖縄セルラー電話は2月21日、端末代金の残額設定型分割払い「かえトクプログラム」の提供を開始する。分割払いの総額に「残価」を設定し、端末返却を前提に残価の支払いを免除するプログラムで、au携帯電話回線の有無は問わない。プログラム料金は無料だ。
(記事中の価格は特記のない限り税込み)
かえトクプログラムは「残価設定のある24回の分割払い(割賦)契約」で、原則としてauが販売する全てのスマートフォンが対象となる。従来の「アップグレードプログラムNX」よりも対象機種が拡大していることと、au携帯電話回線を契約していなくても加入できることが特徴だ。
このプログラムで端末を購入する場合、代金に「残価」が設定される。23回目(購入から24カ月目)までは、残価を除いた金額の23分の1を毎月支払い、24回目(購入から25カ月目)に残価を支払うことになる。
残価の設定は機種ごとに異なる。例えば「Galaxy Z Flip SCV47」では、端末価格の約3分の1に相当する5万9760円に設定されている。一方「iPhone 11」の64GBモデルでは、端末価格の約4割に相当する3万6785円に設定されている。
機種ごとの残価は「2年後の端末価値を予測して決定」(関係者)されたもので、auのWebサイトなどで公開される。端末価格の変更など、購入時期によって残価が変わる場合もあるので注意が必要だ。
このプログラムで端末を購入した場合、機種購入から13〜25カ月目に端末を返却する(下取りに出す)ことを条件に、機種変更(買い増し)の場合は残価の支払いを免除し、返却のみの場合はau所定の価格で端末を買い取る。
ただし、早期に端末を返却して機種変更する場合も残価以外の部分の支払いは必要であることと、一定の条件を満たさない端末の返却・下取り時は最大で2万2000円(不課税)の負担金が必要となることには注意したい。
端末を25カ月目以降も端末を使い続ける場合、残価に対して24回の分割払い契約を締結することもできる。
分割払い契約を再締結した場合、その期間中に機種変更をすると、端末の返却を条件に残額の支払いを免除する。ただし、一定の条件を満たさない端末の返却は最大で2万2000円(不課税)の負担金が必要となる。
なお、この「残価に対する分割払い契約」については、端末購入者の状況によって以下のように扱いが異なる。
au携帯電話の回線契約とひも付けないで端末を購入した場合、残価に対する分割払いを希望する人はauショップ(au直営店を含む)に来店して手続きする必要がある。申し込み時には所定の審査が行われる。
なお、購入者が「au WALLET ポイント プログラム」においてゴールドステージ以上にある場合はこの限りではない。
au携帯電話の回線契約とひも付けて端末を購入した場合、またはau WALLET ポイント プログラムにおいてゴールドステージ以上にあるユーザーが端末を購入した場合は、残価に対する24回の分割払い契約が自動的に適用される。
かえトクプログラムの提供開始に伴い、アップグレードプログラムNX■は2月20日をもって新規申し込みの受け付けを終了する。
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