世界を変える5G

なぜ「ミドルレンジ5G」はない? なぜ「容量無制限」はキャンペーン? エリア狭すぎない?――「docomo 5G」記者会見の質疑応答まとめ(2/3 ページ)

» 2020年03月19日 19時00分 公開
[井上翔ITmedia]

料金プランや各種割り引き、契約について

―― 「5Gギガホ」は、月間容量100GBとしつつ、キャンペーンで「(国内)容量無制限」としています。実際に、ユーザーが(平均で)どのくらいの容量を使うという見込みは立てているのでしょうか。1月から実施している「ギガホ増量キャンペーン」に対する感触と合わせてお聞かせいただければと思います。

田畑氏 5Gに移行することで、ユーザーがどのように(通信を)使うのかが読めない面もあります。通信量についても想定しきれません。

 そのため、5Gに移行することでどのような影響が出るのか見ることもあり、(容量無制限を)最初からタリフ(約款に定める料金プラン)とするのではなく、100GBのプランを作った上でキャンペーンとして提供することになりました。キャンペーンを通して、通信がどのように使われていくのかを見極めたいと考えています。

 今までも、コンテンツなどが充実してくると、トラフィック(通信量)が増えていく様子が見受けられます。具体的な数値は開示できませんが、ギガホ増量キャンペーンについて、(月間容量が)30GBが60GBに増えたことによって、お客さまから喜ばれているようです。

 大容量プランが受け入れられつつある中で、ニーズなどを勘案した結果、今回のような立て付けとさせていただきました。5Gが便利に使われることを期待したいです。

―― 今回の新プランは、「現行プランの5G版」という立て付けになっていると思います。約1年前までの旧プランでは、「月々サポート」「docomo with」といった割り引きもありましたが、これらが適用されているユーザーは、割り引きを“捨て”ないと5Gに移行できません。「割り引きを失ってでも5Gに来てください」というつもりで、このようなプラン設計にしたのでしょうか。

田畑氏 今回は5Gに合わせたプラン変更というよりは、LTE(Xi)契約において「ギガホ」や「ギガライト」を導入した時点で、プラン体系の大きな変更を実施しています。

 従来からも、料金シミュレーションにおいて、(月々サポートが終了した後など)お得になるタイミングで移行するように推奨してきましたが、5Gでもそれは同様です。ただ一方で、すでにそういう(月々サポートやdocomo withを放棄してギガホに移行する)お客さまもいらっしゃいます。

 5Gのエリアが広がり、品質も改善した際に、お客さまごとの判断で移行していただければと考えています。

―― 「5Gギガライト」について、容量超過後の速度制限が従来と同じ「上下最大128kbps」にとどまっています。なぜ緩和しなかったのでしょうか。

田畑氏 今回のプランは“最初の一歩”としてのものです。

 サービス開始当初は、ヘビーユーザーや大容量を必要とするお客さまが「より便利に」「より快適に」ということで、(5Gサービスに対する)ニーズが高まると考えています。そこで、まずは「ギガホを5Gでも作ろう」ということで取り組みました(5Gギガホを設定しました)。

 ただし、それほど使わない(ライトな)お客さまでも、5Gのネットワークを使ってみたいというニーズはあると思うので、プラン自体は用意したものの、その他の仕様については(原則として)据え置かせていただいた次第です。5Gギガライトは、定期契約がないことが(Xi/FOMA契約における)ギガライトとの大きな違いです。

―― 5Gギガホについて、帯域(通信速度)が一時的に制限されるような制限はあるのでしょうか。

田畑氏 (キャンペーンでの)容量無制限は、テザリングを含めて特別な追加条件を課しているわけではありません。(筆者注:5Gギガホでは、パケットパック海外オプションの利用時と、子回線としてひも付けた「5Gデータプラス」のデータ通信には月間容量制限がある)

 今後のネットワークの使われ方によっては、キャンペーンの取りやめや見直しはあるかもありませんが、現状では特別な条件を設けているものではありません。

5G料金プラン 5Gサービスの料金プランは、あくまでも「5Gギガホ」がメインのようだ

―― 「スマホおかえしプログラム」がキャリアフリーとなりました(参考記事)。狙いは何でしょうか。

田畑氏 今回投入する5Gスマホは、高価格帯にあります。より買いやすくするために、制度(スマホおかえしプログラム)を改めることにしました。

 変更点は、いわゆる「白ロム」(回線契約にひも付けずに販売した端末)でも利用できるようにしたことです。「5G WELCOME割」と組み合わせることで、5Gスマートフォンの需要をより喚起していきたいと考えています。

田畑氏 質疑に応じる田畑氏

―― 今回、5Gプランを契約する条件として「5G端末の利用」が含まれています。とある中国メーカーがSIMロックフリーで5Gスマホを発売しようとしていますが、このような端末はどう扱うのでしょうか。

田畑氏 今回発表したプランでは、5G端末の購入を条件としています。5Gプランは5G端末がなければ便益を損なうので、このようにしました。

 ですが、新プランはいわゆる「分離プラン」ですので、ドコモ以外が販売した5G端末であっても、ドコモショップなどに持ち込んでいただき、5Gネットワークで利用できることが確認できれば新規契約や契約変更は可能です。ただし、動作保証はいたしかねます。

―― LTEや3G(FOMA)の契約を5Gに変更する場合、SIMカードはどうなりますか。5G契約のSIMカードをLTE端末に挿入した場合はどうなりますか。

田畑氏 契約上は、5Gは「5G契約」でFOMAやXiとは異なる区分となります。ただし、お客さまがお使いのSIMカードが「ドコモnanoUIMカード」である場合は、5G契約に変更した後も同じSIMカードを継続して利用できます

 なお、5G契約のSIMカードをLTE端末に入れた場合の動作は保証していません

Mate 30 Pro 5G 「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」のようなSIMロックフリーの5G端末についても、ドコモショップに持ち込んだ上で、5G対応(と「技適など」の取得)が確認できれば、5G料金プランの新規契約や契約変更を受け付ける
ドコモnanoUIMカード 手持ちのSIMカードが「ドコモnanoUIMカード」である場合は、5Gへの契約変更後も同じSIMカードを継続利用できる。ただし、契約変更後はLTE端末での動作保証がなくなる(写真は最新の「バージョン6」)

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