見た目が“ハイエンド機っぽい”「moto g8 plus」 カメラの実力はどう?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2020年04月02日 17時50分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 ミドルクラスながらグラデーションが美しいボディーにトリプルカメラを搭載した、モトローラの「moto g8 plus」。3万円台で買えるトリプルカメラスマホだけど、そのトリプルっぷりはどうなのか。ちょいと使ってみた。

moto g8 plus グラデーションが美しい「moto g8 plus」。カメラがずらっと並んでいる

5つ並んだカメラの内訳は?

 ぱっと見はトリプルどころか、クアッド、いやクイント。5連に見える。ハイエンド機っぽいよね。でも、最初に種明かししちゃうと、こんなである。

moto g8 plus トリプルカメラの構成はこうだ

 5つあるうちの1つはLEDライト(まあ見れば分かる)、1つはレーザーオートフォーカスのユニット。残るは3つだが、1つは500万画素の深度センサー。ポートレートモード時に仕事をするセンサーで、直接カメラとして使うわけじゃない。

 1つは広角カメラ。これは4800万画素で、クアッドピクセル(つまり、4つの画素を1つに合体させるので、実質1200万画素になる)。レンズはF1.7と明るい。さすがメインのカメラだ。

 最後は(一番でかい)超広角カメラ。これはアクションカム専用、つまり動画用のカメラなのだ。

 トリプルカメラなんだけど、写真用に使うのは広角カメラのみなのである。正直なところ、最初「広角ボタン」や「2xボタン」はドコ?? と探しちゃいましたよ。

moto g8 plus カメラ画面。思わず「2xボタン」を探しちゃいましたが、そんなものはありません

 トリプルカメラ、といわれると確かにそうなのだけど、釈然としないところはあるよね。でも、さすがに4800万画素のメインセンサーは高画質。広角カメラの画質がよければかなり許せちゃう。

 ガスタンクを見ると、色も階調も滑らかだし、ディテールもそこそこ出ているし、シャープ。ディテールをもやっとさせてごまかしている感がないのだ。

moto g8 plus ガスタンクを撮影。色も階調も良いしディテールも不自然さがない。これは高画質だ

 逆光の古民家もすごく写りがナチュラル。HDRがかかっているんだけど、かかり具合がほどよく抑えられていてよい。

moto g8 plus HDRなんだからシャドー部をもっと持ち上げてくれと思わないでもないけど、暗部もちゃんと写っているし、写真としてのバランスはよい

 室内のようにちょい暗い場所ではISO感度が上がるけど、スマートフォンとしてはノイズが少なくて高画質。

moto g8 plus 暗い室内で撮影。感度が上がったのだけどそれを感じさせない移り。クアッドピクセルのおかげかもしれない

 基本性能はかなり高そうだ。次は料理を撮ってみようとカメラを向けると、ちゃんと料理と認識して料理用のセッティングに……なったんだけど、あれ? 色がヘン?

moto g8 plus 料理と認識されたが、何か色が赤すぎる(ここで料理モードをオフにもできる)

 ちなみに「料理」をオフにすると通常の写りになる。

moto g8 plus オフにすると普通の……料理用ではない普通の写り

 ちょっと謎。これ、いろんなシーンで試してみると、料理と認識すると少し暖色系にしようとするんだけど、部屋の照明によってはそれが極端に出てしまうようで、料理モードオフで撮ったスイーツ写真を載せておきます。

moto g8 plus 料理モードで撮ろうと思ったら赤みが強すぎたので急きょノーマルで

 細かいチューニングでちょっと甘いとこがあるのかもしれないので、料理をうまく撮れないときはオフにするのがいい。そして少し明るめに補正してやるとよし。

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