中国の家電メーカー、TCLから登場した約3万円スマホの「TCL PLEX」。お手頃価格ながら、トリプルカメラ搭載のお得感満載なのがウリなのであるが、このクラスでトリプルカメラとなると、どんな構成なのかな、ってのも気になるところ。
これがなかなか面白いのである。ミドルクラスのトリプルカメラって個性的な構成のものが多いのだよね。
TCL PLEXの場合、超広角カメラ、低光量ビデオ撮影用カメラ、メインカメラという構成。超広角とメインのカメラは分かるけど、1つは低光量ビデオ撮影専用だ。
イメージセンサーの性能を表すのに「ピクセルサイズ」を用いることがある。スマートフォンの場合、1μm前後のものが多い。まあこれはかなり小さい。デジタル一眼では3〜5μmクラスが主流だ。ピクセルサイズが大きいほど、一度に受けられる光の量が多くなるので感度を上げられる。で、TCL PLEXの低光量ビデオ撮影用カメラはピクセルサイズが2.9μmというからかなり大きいのだ。多分、動画専用ということで画素数を落としているんだろう。
いつもは静止画から入るんだけど、今回はわざわざ独立して存在している低光量ビデオ撮影機能が気になるので、そちらから。
動画モードにしたとき、暗いと判断すると自動的に「ローライトモード」になるのだ。
で、撮ってみたのがこちら。
途中までフォーカスが合っていないのには目をつぶってやってほしい。最初にちゃんと合わせておくべきだった。途中からフォーカスや画質は安定します。
で、確かに低照度時の画質はいいけど、ちょっと揺れが目立つ感じ。
せっかくなので、通常の動画も。明るい場所ではメインカメラで動画を撮影する。手動で切り替えることもできる。
低光量ビデオはフルHD止まりだが、メインカメラは4K動画にも対応している。メインカメラの動画で注目は、被写体をタップして指定すると自動的にそれを追いかけて、自動的にズーミングしてくれるモーショントラッキング機能。
せっかくなので、それを使って撮ってみた。
その結果がこちら。動画の途中でちょっとズームイン/アウトしているのは、カメラのモーショントラッキング機能によるものだ。
スマートフォンの動画撮影中はズームしづらいが、自動的に被写体を追いかけてズームしてくれるので、コツをつかめばうまく使えそうだ。
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