独自のトリプルカメラを搭載した「TCL PLEX」、約3万円だけど実力はどう?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2020年03月11日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

4800万画素カメラの威力は?

 ではいつものように静止画のチェック。

 メインカメラは4800万画素のセンサーだが、4画素を1つにまとめて1200万画素として出力することで、解像感や感度を上げている。

TCL PLEX カメラアプリの画面。1.0x、超広角、トリプルカメラの3つのアイコンがある。トリプルカメラは3つの映像を同時に映してくれるもの
TCL PLEX トリプルカメラアイコンをタップすると、3つの映像を同時に表示してくれる……が、同時に記録してくれるわけではない。ここでタップしたカメラに切り替わるくらい

 ではいつものガスタンクを。

TCL PLEX 発色も階調もしっかりしているし、ディテールの描写もよい。さすが4800万画素のセンサーだ

 1.0xをタップすると2xになるが、これは望遠カメラを持っているわけじゃなくて、デジタル2xズームなので今回は割愛。

 超広角カメラに切り替えたいときは、超広角アイコンをタップする。

TCL PLEX 超広角カメラ
TCL PLEX 周辺部のゆがみも補正されていて、なかなかよい

 さらに、4800万画素の高解像度で撮るモードもある。

TCL PLEX 「詳細」から「高解像度」を選ぶと4800万画素で撮影できる

 高解像度で撮った写真がこちら。

TCL PLEX 48Mモード(何と8000×6000ピクセル)で撮影

 通常のモード(12M)と等倍表示して比べて見た。ちょっと48Mは無理しているかなって感じ。素直に12Mモードで楽しむのがよさそうだ。

TCL PLEX 左が通常の12M、右が高解像度の48M。48Mだからといってそこまで細かい描写力はないので、12Mモードで使うのがよさそうだ

全体にナチュラル系の写りかも

 ではいろんな被写体を撮ってみよう。まずは人物から。超広角で撮ってみた。

TCL PLEX 超広角でポートレート

 メインカメラで「AIモード」と「AI合成」をオンにするとこんな画面になる。顔を見つけると、続いて水平と構図をチェックしてくれるのだ。2つのマークが一致するように構図を動かすと、自動的に3秒のセルフタイマーがかかって撮影するのだ。

TCL PLEX −○−のマークを2つ合わせると、自動的に3秒のセルフタイマーで撮影してくれる

 ちょっと面白い。

TCL PLEX 曇天下だったこともあったが、もうちょっと肌は滑らかにしてほしかったかなと思う。

 もちろん背景をぼかすポートレートモードもある。

TCL PLEX ボケを一番大きくしてみた
TCL PLEX 背景はうまくぼけたが、肌の表現はもうちょっと頑張ってほしいかなと思う

 ただ、肌の写りは……イマドキのスマホだと思うと、ちょっといいとは言いがたいかな。ポートレート時はもうちょっと滑らかにすべきだと思う。

 同じ中国のメーカーでも、自動で肌を滑らかにしようとするXiaomiやHuaweiやOPPOなどに比べると、ちょっと残念な感はある。

 自撮り時はビューティー機能の調整をすることができる。

TCL PLEX

 こちらは2つのパラメーターをちょうど中間にしたもの。

TCL PLEX 自撮り時は肌の色もちょっといい感じに乗ってくれる。画素数は2400万だが、こちらもクアッドピクセルなので600万画素で記録される

 面白いのはインカメラの位置。左上に丸く隠れているのだ。

TCL PLEX 左上に丸く穴が空いていて、そこがカメラになっている

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