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» 2020年04月17日 06時00分 公開

4キャリアの大容量プランは固定回線代わりに使えそう? 速度・容量制限の違いは?

在宅生活で重要になるのが通信環境だ。モバイル通信を固定回線代わりに使っている、または使うことを検討している人も多いだろう。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアが提供している大容量系プランの特徴や、容量・速度制限について整理した。

[田中聡,ITmedia]

 新型コロナウイルスの影響により、自宅で過ごすことが増えている昨今。その際に重要になるのが通信環境だ。固定回線がある家庭でも、集合住宅ではトラフィックが増加することで速度が低下することがある。また、そもそも固定回線を持っていない家庭もあるだろう。そこで活用を検討したいのがモバイル回線だ。

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアは、数10GBの大容量プランまたは月間の容量制限のないプランを提供している。スマートフォンのテザリング機能を活用すればルーター代わりに使えるため、固定回線としての活用も期待できる。4社のプランはどう違うのか? 各社の特徴や、容量・速度制限について整理した。料金は全て税別。

テザリング スマートフォンのテザリング機能を使えば、他のデバイスでもインターネットに接続できる

ドコモの「5Gギガホ」は今のところ完全使い放題

 ドコモはLTE向けに「ギガホ」、5G向けに「5Gギガホ」を提供している。ギガホは月額6980円(定期契約あり)で月間30GBまで利用でき、30GBを超過した後も1Mbpsで通信できる。現在はキャンペーンによって、30GBから60GBに増量されており、終了時期は未定。

5Gギガホ ドコモの「5Gギガホ」

 5Gギガホは月額7650円(定期契約なし)で月間100GBまで利用でき、100GBを超過した後も3Mbpsで通信できる。特筆すべきは、現在はキャンペーンによって容量無制限で利用できること。こちらもキャンペーンの終了時期は未定で、利用状況によっては無制限が正式なプランになる可能性もある。5Gギガホを契約するには5Gスマートフォンが必要だが、無制限で使えるのは大きな魅力だ。

 もう1つの魅力は、文字通り「制限がないこと」だ。ギガホや5Gギガホでは、一定期間内に大量の通信を行ったユーザーに対する制限は原則として設けておらず、テザリングの容量制限もない。もちろん、キャリアの設備に負担を掛けるほど(数TBクラスなど)の通信を行うユーザーに対して制御を掛ける場合はあるだろうが、テレワークや動画視聴など、個人の利用でそこまでの通信を行うことはないと考えていいだろう。

 なお、5Gギガホの注意事項のページには「当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客さまは、それ以外のお客さまと比べて通信が遅くなることがあります」と記載されているが、ドコモに確認したところ、そのような制限は設けていないとのこと。先述の通り「原則として無制限」と考えてよい。

auはテザリングの容量に制限あり

 KDDIはLTE向けに「auデータMAXプラン Netflixパック」と「auデータMAXプラン Pro」を提供している。auデータMAXプラン Netflixパックは月額7880円(定期契約あり)で、容量無制限のデータ通信とNetflixの「ベーシックプラン」を利用できる。auデータMAXプランProは、月額7480円(定期契約あり)で容量無制限のデータ通信を利用できる。ただしテザリングの利用はNetflixパックが月間2GB、Proが月間30GBに制限されているので要注意。

 上記2つのプランは2020年6月1日で新規受付を停止し、6月2日から「データMAX 4G LTE」と「データMAX 4G LTE Netflixパック」を提供する。Netflixパックは、現Netflixパックより600円高くなるが、テザリングの制限が月間40GBに増える。auデータMAXプランProは月額料金やテザリングの制限は変わらない。

 5G向けには月額9480円(定期契約あり)の「データMAX 5G Netflixパック」と月額8480円(定期契約あり)の「データMAX 5G」を提供している。テザリングについてはNetflixパックが月間60GBまで、Proが月間30GBの制限がある。

データMAX 5G auの「データMAX 5G」

 auのこれら無制限プランで注意したいのが、動画配信、ストリーミングサービスなどで大量のデータ通信や長時間接続を伴うサービスを利用したり、一定期間内に大量のデータ通信を利用したりすると、通信速度を制限する場合があること。その基準や制限後の速度は公表していないが、KDDIによると、(従来実施していた)3日で6GBの制限よりは緩く、制限が掛かった後も、ストリーミング動画はフルHD解像度で見続ける分には問題ないとのこと。なお、以前は「HD動画を見られる」程度の制限だったが、5Gサービスを発表した3月23日から「フルHD動画を見られる」レベルに緩和したとのこと。

ソフトバンクは月間50GB、動画やSNS使い放題

 ソフトバンクはLTEと5G向けに「メリハリプラン」を提供しており、月間50GBのデータ通信を利用できる。料金は月額7480円(定期契約なし)で、5G向けも現在はキャンペーンによって同額だ。

メリハリプラン ソフトバンクの「メリハリプラン」

 YouTube 、Amazon Prime Video、Abema TV、TVer、GYAO!、kurashiru、Hulu、スタディサプリ/スタディサプリ English、AR SQUARE、VR SQUARE、FR SQUARE、バスケットLIVE、LINE、Twitter、Instagram、Facebook、TikTokが使い放題なのは魅力だが、一定期間内に著しく大量の通信を継続的に行い、機械的な通信と当社が判断した場合は、通信速度を制限することがある。また、時間帯によって速度制御する場合があるとしている。

Rakuten UN-LIMITは無制限にあらず?

 楽天モバイルでは現在、「無料サポータープログラム」と「Rakuten UN-LIMIT」を利用できる。無料サポータープログラムは現在は申し込めず、現ユーザーは2020年5月31日まで利用できる。データ容量は月間100GBまでだが、追加チャージは3月31日で終了しており現在は利用できない。月間100GB以外の制限は基本的にないので、5月までだが魅力的なプランの1つだ。

 現在提供しているRakuten UN-LIMITは、楽天回線は使い放題で、auのローミング回線は月間2GBまでだが、4月22日から5GBに拡充する。5GBの超過後も1Mbpsで利用できる。ただし過度なトラフィックをもたらして、他のユーザーに公平な通信環境を提供できないと判断したら、通信の制御や最適化を行う場合がある。その基準や低速時の数値は公表していないが、ネット上では「1日10GB使ったら1Mbpsに制限された」という声も挙がっている。

 現在はキャンペーンにより、月額2980円から1年間0円としている料金は魅力だが、固定回線として毎日のように大容量のデータをやりとりする場合は注意が必要だ。

Rakuten UN-LIMIT 楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」

まとめ:制限が最も少ないのは「5Gギガホ」

 こうして4社のプランを見てみると、無制限の有無、テザリングの扱い、速度制御のポリシーなどで違いが見られる。その中でも「固定回線として使えそうか」という観点で見ると、現状だと制限が最も少ない「ドコモの5Gギガホ」が最有力候補といえる。

 なお4社とも、テレワークをはじめ在宅で過ごす人が増えたことによるモバイル回線への影響について「目立ったものはない」そうだ。ソフトバンクは「2月〜3月頭にトラフィックが増えたが、今は落ち着いている」、ドコモは「音声通話がやや増えた程度」とのこと。楽天モバイルはRakuten UN-LIMITの申し込みが始まったことで当然トラフィックも増えているが、想定の範囲内とのことだ。

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