J.D.パワーのルーター満足度調査、テレワーク増加で「通信速度」が低評価に

» 2020年05月20日 20時14分 公開

 J.D.パワーは、5月20日に「2020年モバイルルーターサービス顧客満足度調査」「2020年ワイヤレスホームルーターサービス顧客満足度調査」の結果を発表した。

 本調査は、インターネット接続にモバイル回線を使用する「Wi-Fiルーター」のデータ通信サービスが対象。バッテリー駆動の持ち運び型「モバイルルーター」と、自宅での据え置き利用を前提とした「ワイヤレスホームルーター」の利用者に向けて行った。回答者数はモバイルルーターサービスが1895人、ワイヤレスホームルーターサービスが1100人となる。

 調査では、総合的な顧客満足度に影響を与えるファクターとして「通信品質・エリア」「各種費用」「端末・オプションサービス」「手続き・サポート対応」を設定。各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価をもとにして1000ポイント満点で総合満足度スコアを算出している。

 モバイルルーターサービスの顧客満足度ランキング1位はNTTドコモ(591ポイント)で、2年連続の総合満足度1位となった。特に「通信品質・エリア」「端末・オプションサービス」の2ファクターで最高評価となっている。2位はソフトバンク(580ポイント)、3位はau(559ポイント)となった。

J.D.パワー

 ワイヤレスホームルーターサービスの顧客満足度ランキング1位はUQ WiMAX(559ポイント)で、2年連続の総合満足度1位となる。「各種費用」のファクターで最高評価を得ており、2位はau(554ポイント)、3位はソフトバンク(521ポイント)となった。

J.D.パワー

 調査時期は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い自粛要請が出され、テレワークが増加し始めた3月下旬〜4月上旬。モバイルルーター・ワイヤレスホームルーターともに「通信品質・エリア」の満足度が昨年調査と比較して低下傾向にあり、特に「通信速度」に対する評価低下が顕著となった。

 また、モバイルルーター・ホームルーターともに9割超が「動画や映像サービスの視聴」、8割が「オンラインストレージの利用」といったデータ通信量の大きいサービスでルーターを利用。速度制限を経験した利用者が昨年より増加している傾向が見られた。この他、動画視聴時における速度低下や、つながりにくさへの指摘も昨年調査と比較して増加していた。

J.D.パワー
J.D.パワー

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー