「共有」メニューでは、写真や書類を表示して、他の参加者と共有できる。ただし、ホストがミーティング設定で「画面の共有」をオンにしていないと、参加者はこの機能を利用できない。共有したい場合はホストに依頼しよう。
端末内の写真、iCloudやOneDrive、Google Driveなどに保存されているファイルを表示して見せられる他、スマホ操作中の動きをそのまま見せることもできる。
また、Android端末には「ホワイトボードの共有」というメニューがあり、手書き文字を参加者みんなで書き込んでアルバムに保存できる。iOSにこのメニューはないが、表示されたホワイトボードにペンツールを使って書き込むことはできる。

ファイルなどの共有は、画面下部メニューの「共有」から。クラウドサービスともリンクする(写真=左)、「画面」を選択し、「ブロードキャストを開始する」をタップすると、操作中の画面をそのまま他の参加者に見せられる(写真=右)自宅でZoomを利用する場合など、プライベートな空間を相手に見せたくないときもあるだろう。そうした場合に「バーチャル背景」を利用すると、背景に写真や壁紙を設定することができる。ネットでZoom用の背景画像を配布しているところもあり、飲み会などで使うと楽しい雰囲気を演出できる。
スマホでバーチャル背景を利用できる機種は現在(2020年5月中旬)のところ限られており、iPhone 8/8 Plus、iPhone X以降となっている。Android端末では使えない。
iPhoneでのバーチャル背景はミーティング中に設定する。画面下部メニューの「詳細」をタップし、「バーチャル背景」のメニューを選択。画面下部に写真のサムネイルが表示されているはずなので、好みのものを選択する。「+」をタップすると「写真」アプリが開いて端末内の写真を選択できる。
バーチャル背景は、自分と背景がはっきり区別できる状態の方がきれいに表示できる。背景をグリーンにしてクロマキー合成のようにできれば一番いいが、普通の人にはハードルが高い。洋服の色などを工夫すると、きれいに人物だけくり抜けるようだ。バーチャル背景にしているときに他の参加者に見せたいものがあるときは、顔に近づけて見せるようにすると、モノがバーチャル背景に溶けずにしっかり表示される。
また、バーチャル背景は、「None」にしない限り次のミーティングにも引き継がれる。ビジネスシーンでバーチャル背景を使っていると違和感を覚える人もいるようだ。バーチャル背景をNoneにしてからミーティングを終了するか、ミーティング設定でバーチャル背景の保存設定を「現在のミーティング専用」にしておくといいだろう。

「詳細」→「バーチャル背景」を選択(写真=左)、サムネイルから好みの画像を選択する。ゴールデンゲートブリッジの画像はZoomアプリにプリセットされているもの。「+」を選択すると写真アプリが開いてオリジナルのバーチャル背景に設定できる(写真=右)
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