スマートフォンでマイナンバーカードを読み込めない理由として多いのが、下記3点です。
マイナンバーカードに個人確認の電子証明書がないと、オンライン申請を利用できません。マイナンバーカードの作成時に電子証明書を入れないよう指定した場合は、役所でマイナンバーカードのICチップに電子証明書を記録する必要があります。
【更新:2020年5月31日23時6分 電子証明書が入っていない件を注意事項として追記しました。】
スマートフォンで電子証明書を読み取る際に、暗証番号を複数回連続して間違えるとロックが掛かり、役所で再設定の手続きが必要になります。なお、電子証明書は複数あり、オンライン申請の最後に使う「署名用電子証明書」の暗証番号は6文字以上の英数字です。オンライン申請の手続き中やマイナポイントの手続きなどに使う、入力補助の機能や「利用者証明用電子証明書」の暗証番号は4桁の数字です。
マイナンバーカードの有効期限は10年ですが、電子証明書は発行から5回目の誕生日が期限です。マイナンバーカードを2016年の早い時期に発行した場合、最短で2020年の誕生日が有効期限になります。この場合、役所で電子証明書の再取得が必要です。
これらに該当する場合は役所での手続きが必要ですが、現在は役所での混雑が問題化しています。状況が落ち着いたタイミングまで待つか、特別定額給付金については郵送申請の開始を待った方がいいでしょう。
準備が整ったら、10万円の特別定額給付金のオンライン申請を始めましょう。
まず、「マイナポータルAP」アプリをApp StoreやGoogle Playからインストールします。
アプリを起動して「ぴったりサービス」を選択したら、申請する市区町村を選択します。オンライン申請を開始している自治体なら「特別定額給付金」の項目が表示されるので、選択すると申請を始められます。
手順は以下の通りで、スマホ慣れしている人ならスムーズに完了するでしょう。
申請手続きの確認や不備があった場合の確認に使われるので、確実に確認できるものを入力しましょう。
手入力も可能ですが、マイナンバーカードのICチップの「券面事項入力補助」機能を使うと間違いを防げます。これは、ICチップに記録されている「氏名(漢字のみ)」「住所」「性別」「生年月日」の4要素を暗証番号から入力する機能です。なお、フリガナの情報はないので手入力の必要があります。
スマートフォンでマイナンバーカードを読み取る際は、スマートフォンのケースを外して読み取る方が確実です。券面事項入力補助の場合は4桁の暗証番号を入力したあと、スマートフォンに搭載されたNFCのリーダー部分にカードを重ねて少し待ちましょう。
iPhoneの場合、マイナンバーカードの電子証明書を読み取った後、アプリの最初の画面が表示されます。この画面が表示されたら、画面左上の「Safari」を押して入力画面の続きに戻りましょう。間違えて「ぴったりサービス」のボタンを押さないよう注意しましょう。
住民票に記載されている、同一世帯の給付対象者の氏名を入力します。姓と名の間には全角スペースを入力する必要があります。
振込先とする銀行口座の情報を入力します。次に、銀行口座の確認書類の画像を添付します。スマホの場合「ファイルを選択」から直接撮影することも可能です。
この場合、「銀行名」「口座番号」「カナの氏名」が写っているキャッシュカードの撮影が確実です。ネットバンクの口座の場合は、3つの要素を確認できるスクリーンショットを添付します。
オンライン申請の書類の個人証明と改ざんを防ぐために、マイナンバーカードのICチップから「署名用電子証明書」を添付します。マイナンバーカードを読み取る際、スマートフォンのケースは外して読み取るのが確実です。
「電子証明書を付与する」をタップし、6桁の英数字の暗証番号を入力します。スマートフォンのNFCリーダーにカードを重ねて置き少し待つと読み取りが完了します。
こちらもiPhoneの場合、マイナンバーカードの電子証明書を読み取った後、アプリの最初の画面が表示されます。この画面が表示されたら、画面左上の「Safari」を押して入力画面の続きに戻りましょう。間違えて「ぴったりサービス」のボタンを押さないよう注意しましょう。
最後に、申請内容を送信して完了です。最後のページで申請様式の控えをダウンロードするか、メールアドレスに送信しておきましょう。
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