プラン刷新でiPhone SEも実質0円から 新生「J:COM MOBILE」の戦略を石川社長に聞くMVNOに聞く(2/3 ページ)

» 2020年11月02日 10時00分 公開
[石野純也ITmedia]

iPhone SEが実質0円でもコストは回収できる

―― 先ほど、料金プランが課題だったというお話ですが、どういった点が弱かったのでしょうか。

石川氏 0.5GBが主力でしたが、さすがに若い人だとそれでは無理ですよね(笑)。(市場平均では)5GBが1つの線になっているので、思い切って3GBから5GBに上げることにしました。それはよかったと思います。また、10GBプランでiPhone SEが実質無料になるのも、若い方にはウケると思っています。

J:COM MOBILE 改定されたJ:COM MOBILEの料金プラン。従来の0.5GBを1GBに、3GBを5GBに増量し、10GBと20GBのプランではデータ容量超過後の通信速度を200kbpsから1Mbpsに増速した

―― 今回は、iPhone SEの提供が早かったですね。

石川氏 10月以降、MVNOで提供しているのはBIGLOBEモバイルとうちだけです(インタビュー後、LINEモバイルも販売を開始した)。MVNOは新端末の2世代前というのが暗黙のルールのようになっていましたが、今回はAppleも思い切ったと思います。iPhone SEは4月に出たばかりですからね。J:COM MOBILEは、iPhone 8をスキップしていたので、3世代ほど飛んだことになります。

―― 実質0円ですが、コストは回収できるのでしょうか。

石川氏 もちろんできます。実質価格は安いですが、10GBプランは2年目から3980円になりますから。パイプも(KDDIから借りる帯域幅に対する支払いも)お客さまが増えていけば統計多重効果が効き、効率がよくなります。そこは、さすがにちゃんと計算しています(笑)。

 ただ、端末セットで980円のプラン(Galaxy A20を選択した場合)がありますが、これはテレビのお客さま向けです。呼ばれればすぐ行って、設定もして、しかも980円で端末まで付いてくる。これはちょっとやりすぎですね(笑)。全体の大きな枠組みの中のサービスだとご理解ください。

一番売れているのは1GBプラン

―― 1GBプランは容量が少ないですが、J:COMオンデマンドはゼロレーティングになります。ゼロレーティングも売りの1つでしたが、実際のところはいかがでしょうか。

石川氏 全体のトラフィックのボリュームからすると10%ぐらいで、それ以外でYouTubeを使われるといったことがあります。傾向としては、低容量プランに入っている方が、メリットを存分に生かしているようです。

―― J:COM LINKを使うと、モバイル回線経由で屋外からテレビを視聴できます。ここにゼロレーティングを適用するといった可能性はあるのでしょうか。

石川氏 そこは、ちょっと考えどころです。本当はそこまで行きたいのですが、もとが安いので……。MVNOの構造上、どうしてもキャリア(MNO)への支払いが発生しますからね。ネットワークがパンクすることより、そちらの方が心配です。ですから、10GBプラン、20GBプランをがんばっています。

―― 新料金プランを導入して、プラン選択の傾向は変わりましたか。

石川氏 実はまだ、一番売れているのは1GBプランです。やはり980円のインパクトは強烈です。ただ、10GBプランもいい線まで行っていて、20GBだと10%をちょっと切るぐらいですね。

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