IoT家電を取り扱う+Styleが“とがったSIMフリースマホ”を販売する狙い(2/3 ページ)

» 2020年12月08日 12時00分 公開
[石野純也ITmedia]

回線をたくさん売るミッションがあるわけではない

―― SIMカード(のエントリーパッケージ)の販売もしています。LINEモバイルになった理由を教えてください。

近藤氏 特にありません。しいて挙げるなら、すぐに用意できたからですね(笑)。端末だけでなく、回線も気軽に選んでいただきたいからです。ご要望があれば、いろいろなところを検討していきたいと思います。

+Style LINEモバイルのエントリーパッケージも取り扱っている

―― 他のMVNOからのアプローチはありますか。

近藤氏 今のところはまだありませんが、この記事を読んだいただき、必要であればぜひアクセスしてみてください(笑)。格安SIMだと、ちょっとうちのユーザー層とはマッチしていないかもしれませんが……。

―― SIMとのセット割など、何かキャンペーンをやっていく予定はありますか。

近藤氏 将来的には考えられますが、今は、特にそういったものは設けていません。端末を自由に選んでくださいと言いながら、それをするのは縛っていることにもなるからで、あまりそういった印象はつけたくない。回線をたくさん売らなければいけないというミッションがあるわけではないので、ご要望があれば考えたいですが、まずは自由に購入できるところにフォーカスしています。

ソフトバンクとの連携は考えていない

―― +Styleはソフトバンクの関連会社ですが、あまり“ソフトバンク色”を表に出していません。今回も、通信事業とは連携はしていないのでしょうか。

近藤氏 現在、何か話をしているわけではなく、+Styleの事業としてこのコーナーを作るべきだと思って始めました。今後、何か連携することはあるかもしれませんが、今は話をしていません。

―― ということは、特にすみ分けのようなことをしているというわけではないんですね。

近藤氏 そうです。あくまでオープンマインドで、ドコモやauの回線でも使える商品を扱っています。言ってみれば物販で、キャリアビジネスとは違うので、連携するにもなかなか難しいところがあります。

―― 端末を購入した人に、ソフトバンクやY!mobileの回線を契約してもらうということはできそうですが。

近藤氏 今後考えられるかもしれませんが、+Styleはソフトバンクユーザー向けだけに何かしているわけではありません。どのキャリアを使っている方でも使えることが大切です。スマートフォンだけを見ると、確かにキャリアと関係があるように見えるかもしれませんが、その他の商品もたくさんありますからね。

スマートフォンの販売は必然だった

―― IoTやスマート家電と色合いが異なりますが、SIMフリースマートフォンも+Styleの柱になっていくのでしょうか。

近藤氏 われわれには大きく2つの柱があります。1つが+Styleオリジナル商品のスマート家電で、もう1つの世界中のスマート家電を売るというものです。この2つを軸にしながら、スマート家電はどんどん商品を増やして、ユーザーにIoTのよさを知ってもらいたい。一方で、世界中のスマート家電には、毛色の変わったガジェットや、スマートホームのような商品もいくつかあります。今回は後者の大きな柱の1つとして、SIMフリースマートフォンのコーナーを設けました。ただ、コーナー導線的には、「+Style スマートホーム」のすぐに下に置いていることからも分かると思いますが、かなり力を入れています。

+Style +Styleで取り扱っているオリジナル家電の一例。電球や家電リモコンが売れ筋だという

―― SIMフリースマートフォンに+Styleのスマート家電をコントロールするアプリを内蔵して、スマートフォンとの連携を分かりやすくしていくということも考えているのでしょうか。

近藤氏 将来的には、そういったこともしていければと考えています。ただ、今は残念ながら、それができる販売実績がありません。これは、ボリュームが出てきてから考えたいことです。仮にものすごく売れれば、アプリを内蔵するだけでなく、自社のオリジナルスマートフォンも考えられるかもしれない。あくまで夢なので、何年後になるかは分かりませんが(笑)

―― スマートフォンはスマート家電をコントロールするコントローラーだと考えると、取り扱っている方が自然なのかもしれないですね。

近藤氏 はい。その観点で、サイト上ではスマートスピーカーも販売しています。スマート家電をコントロールできる商品をラインアップするのは重要で、スマートフォンの販売も必然だったといえます。

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