米Googleは12月7日(現地時間)、オリジナルスマートフォン「Pixel」シリーズに提供していく予定の新機能「feature drops」の第5弾を発表した。feature dropsは、3カ月おきに同社が発表するPixelシリーズに追加する新機能紹介だ。最新モデルだけに追加されるものや、最新モデルだけで使えた機能の旧モデルへの拡大などが含まれる。
同日からのロールアウトで、本稿執筆現在、筆者のPixel 5ではまだ表示されない機能もある。それらの機能名は日本語化される可能性があることをおことわりしておく。
「Hold for Me」は9月30日にPixel 5とPixel 4a(5G)にのみ追加された電話機能。米国の英語ユーザー向けのみだ。フリーダイヤルのコールセンターなどに電話して待たされる場合、Googleアシスタントに任せておくと自分の番が来ると音声とバイブレーションで教えてくれる機能。これが米国でPixel 3以降のすべてで使えるようになった。
やはりPixel 5とPixel 4a(5G)でのみ使えた「スーパーバッテリーセーバー」がPixel 3以降でも使えるようになる。この機能を有効にすると、これまでの「バッテリーセーバー」によるアプリや機能の制限に加え、ほとんどのアプリが一時停止し、機能がオフになり、処理速度が遅くなる。ただし、電話、メッセージ、時計、設定などの必須システムアプリがオフになることはない。
Googleのビデオチャットアプリ「Duo」のグループチャットで画面共有が可能になる。1対1のチャットでは9月末に可能になっていた。グループチャットの場合は、ネットワークがWi-Fiか5Gであることが要件だ。
Googleフォトの編集の候補に、明るさやコントラストを調整する複数のフィルターが追加された。例えば「サンセット」を選ぶと、空の雲が夕焼け色に染まる。
「アダプティブサウンド」は「Pixel Buds」には搭載済みの機能だ。周囲がうるさいと音量が自動的に上がり、静かになると下がる。デフォルトでは無効になっており、有効にするには[設定]→[着信音とバイブレーション]→[アダプティブサウンド]をタップする。
Pixel 5とPixel 4a(5G)のGPSの精度が上がり、例えば配車サービスで自分が道のどちら側に立っているか説明しなくても相手に見えるようになるという。この機能はすべての国で利用可能になるわけではないとあるが、日本が対応するかどうかは不明。
初期設定で選んだ言語以外のWebページやアプリ画面をスクリーンショットにするか、スワイプアップしてApp Overviewにして選択し、Google Lensのアイコンをタップすると、その画面を初期設定で選んだ言語に翻訳する。
Pixel 5とPixel 4a(5G)の「自動調整バッテリー」を有効にした場合のバッテリー持続時間がより長くなり、端末の充電速度を動的に制御することでバッテリーの状態を保つ新機能「Adabtive Charging」が追加される。例えば就寝時などに長時間チャージする場合に充電のレートを自動調整する。
Pixel 5とPixel 4a(5G)の「Adaptive Connectivity」は、動画のストリーミングやダウンロードなど、アプリの速度を上げる必要がある場合にのみ5G接続に切り替える機能。これにより、バッテリーの電力を節約できる。
利用するには、[設定]→[ネットワークとインターネット]→[詳細設定]→[Adaptive connectivity]を有効にする。
周囲で流れている楽曲のタイトルを表示する「この曲なに?」を有効にしていると、その履歴が端末内に残る。これを表示し、気に入った曲のタイトルを長押しすることで選択して画面上部に表示される共有アイコンをタップし、プレイリストとして「YouTube Music」に登録できるようになる(筆者の環境ではまだ共有ボタンが表示されない)。
例えばカフェでセンスのいい曲が流れていたものを自分のプレイリストにし、自宅で再現できる。
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