「Apple ProRAW」がやってきた そもそもRAWとは? どんなシーンで使える?荻窪圭のiPhoneカメラ講座(3/4 ページ)

» 2021年01月07日 10時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 続いて人肌編へ行こう。

 iPhone 12 Pro/Pro Maxのコンピュテーショナルフォトグラフィーはかなり優秀なのであるが、時々不自然な結果になることがある。

 例えば、逆光で人物を撮ったとき。逆光なのに背景はしっかり残しつつ顔も明るく撮れているのはいいが、ちょっと塗り絵っぽくペタっとしてて不自然だ。

Apple ProRAW HEIFで撮影したもの。スマートHDRがすごく仕事してくれたが肌がのっぺりとしてちょっと不自然

 そこで同じシーンをRAWで撮り直し、AdobeのLightroomにインポートして自分で現像することにした。

Apple ProRAW iPhone用のAdobe Lightroomにカメラアプリで撮った写真をインポート。DNGとバッジがついているものはRAWで撮った写真

 Lightroom上で階調を調整し、細かく色を調整し、不自然さがないようにあれこれ現像してみた。

Apple ProRAW 色温度を調整
Apple ProRAW さらに青や肌の色を個別に調整してみた

 その結果がこちらだ。肌の色をちょっとシンプルにし、陰影を復活させて明るめにしてみた。

Apple ProRAW より自然な感じになったかと思う

 このように自分で調整する手間はあるけど、得られるクオリティーの差は大きい。

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