Xperia 1 IIは、3D iToFセンサーが全体をスキャンして、撮りたい被写体が中央になくてもそこに合わせてくれるのがたまらないのだが、iPhone 12 Pro Maxも被写体が中央になくても合わせてくれる。どっちもちょっと前に比べるとかなり賢い。
ここでは分かりやすい人物編と動物編で比べてみたい。どちらも人物を認識したらちゃんと顔に枠が出てそれに合った撮影をしてくれる。iPhone 12 Pro Maxは顔に黄色い枠が現れる。
広角や望遠レンズのときは、フレームの外側も半透明で表示してくれるのがミソ(広角の場合は超広角カメラの、望遠の場合は広角カメラの画像をうまく重ねて広い範囲を見せている)。
対してXperia 1 IIは瞳検出。緑の枠が瞳に現れる。このくらい離れていてもOKなのはさすがだ。
Xperia 1 IIの場合はさらに、「Photography Pro」という写真専用アプリが別途用意されている。標準カメラアプリとは別に、よりデジタル一眼(同社のα7シリーズ)に近い、自分であれこれ操作したい人用のアプリだ。
こちらで「AF-S」モードにしたときは、カメラを向けると顔全体を見つけ(この時点ではまだAFは働いてない)、シャッターボタンを半押しにすると(あるいはAF-ONをタップしてAFを動作させると)、瞳に枠が現れる。
Photography Proのメリットは、広い画面を各種設定に開放していること。露出補正はデカくて操作しやすいし、AFモードや連写モードも画面上のボタンですぐセットできる。
ただ、画面を見ると分かる通り、「シャッターボタン」が画面にない。撮影はボディー側面についているボタンを使うのだ。
撮影時の体勢がこれだけ違う。
Photography Proの方は画面を効率よく使っていて操作しやすくてよさげだけど、縦位置での撮影はしづらい。
ついでに、縦位置で撮ったiPhone 12 Pro Maxの写真もどうぞ。
続いて動物。iPhone 12 Pro Maxは動物を見つけると、その体全体に黄色い枠が現れて教えてくれる。
Xperia 1 IIの場合、通常のカメラアプリでは動物認識なし。Photography Proを使うと動物の瞳認識もしてくれる。動作は人物のときと同じだ。最初は顔を見つけるだけ。AFを動作させると瞳に緑の枠が表示される。
外で猫を撮るなら望遠カメラの出番かなってとこで、外猫も撮り比べ。
リアルタイム瞳AF(被写体が動いても瞳に合わせ続ける)や動物瞳AFはPhotography Proのみの機能なので、標準カメラアプリと使い分けるのが重要だ。
Xperia 1 IIは人物も動物も分け隔てなく瞳認識をしてくれるが、そのベースとなったソニーのα7はあらかじめ検出対象が人物か動物かを指定しなきゃいけない。そういう意味ではXperia 1 IIの方が便利。
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